Samsungの30万円超え折りたたみスマホ「心系天下 W24」は、まるで陶器のような仕上げ山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2023年12月14日 12時29分 公開
[山根康宏ITmedia]

 Samsungの折りたたみスマートフォンといえば「Galaxy Z Fold5」「Galaxy Z Flip5」が全世界で販売中ですが、中国市場では高級ブランドとして「心系天下」の名前で別モデルも展開されています。2023年9月に発売されたのは、Z Fold5ベースの「W24」と、Z Flip5ベースの「W24 Flip」。なお2022年にも「W23」「W23 Flip」が発売されており、このシリーズは毎年投入されています。

Samsung W24 心系天下2023年モデルとなる「W24」と「W24 Flip」

 まずはW24から見ていきます。スペックはGalaxy Z Fold5と同等。メモリ構成は16GB+1TBで、Fold5の最大構成(12GB+1TB)よりメモリが高容量となっています。価格は1万5999元(約33万7000円)です。

Samsung W24 Samsungが中国で投入している折りたたみスマートフォン「心系天下 W24」

 ボディーの仕上げは高級感を持たせており、フレームはゴールド仕上げ。ヒンジ部分は高級ライターを思わせるようなエンボスをつけた仕上げになっています。これは2022年の「W23」でも同様でしたが、W24ではSAMSUNGのロゴ部分はフラットなプレート状になっています。

Samsung W24 エンボスのあるゴールドが高級感を出している

 背面はグレー系のカラーで光沢仕上げ、指紋の跡がつきやすいものの、陶器のような落ち着いた雰囲気が表現されています。カメラの縁取りもゴールド。下部側には「心系天下」のロゴが入っています。なおこの心系天下は中国のキャリア、中国電信(China Telecom)と協業したブランドですが、スマートフォン本体にはキャリアロゴなどは入っていません。

Samsung W24 上品な陶器のような背面

 Galaxy Z Fold5は、手書き用のスタイラス「S Pen」を別途購入しなくてはなりませんが、W24にはあらかじめS PenとS Pen収納可能な本体ケースが付属します。このS Penもボタン部分とSAMSUNGロゴがゴールド仕上げの専用品。

Samsung W24 S PenもW24専用品

 ソフトウェア的には壁紙などテーマがW24専用品になっている他は、中国国内向けのGalaxy Z Fold5と同じです。W24はGalaxy Z Flip5のカラバリモデルともいえますが、ゴールドフレームに囲まれた本体を使ってみると所有する喜びが感じられるというか、2つの製品は別物であるようにも感じられます。

Samsung W24 ゴールドフレームが持つ喜びを与えてくれる

 Galaxy Z Flip5がベースモデルのW24 Flipも、W24と同等のゴールドフレーム仕上げになっています。アウトディスプレイが大型化したため、クラシカルなアナログ時計を表示すると懐中時計を持っているようにも感じます。

Samsung W24 縦折式のW24 Flip

 背面はホワイトカラーに心系天下ロゴが入ります。W24同様に陶器を思わせる仕上げです。ちなみに、2022年のW23とW23 Flipはどちらも背面はブラックカラーでした。W24シリーズはカラーリングと仕上げを変えてイメージを大きく変えているわけです。

Samsung W24 背面はホワイト仕上げとしている

 ヒンジ部分もW24と類似の仕上げ。本体を少し開いて立てて、アウトディスプレイで何かを表示させる使い方は便利です。

Samsung W24 立てたまま使えるのも縦折りモデルの魅力だ

 W24 Flipもメモリ構成は12GB+512GBとなり、Galaxy Z Flip5の最上位構成8GB+512GBより高メモリサイズとなっています。価格は9499元(約19万8000円)です。

Samsung W24 高級仕上げだけではなくメモリも増やしている

 今回は中国のSamsungストアで試用してみましたが、店舗を訪れる来客が次々にこのW24かW24 Flipを触っていました。中国は大手メーカー全社から折りたたみスマートフォンが出ている激戦区ですが、心系天下ブランドの人気は絶大で興味を持つ中国人は多いようです。

Samsung W24 高級モデルとしてのブランド力は絶大だ

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