JRの首都圏「普通列車用グリーン券」の料金が2024年3月に改定 長距離乗ると高くなることも気になるが……Mobile Weekly Top10

» 2023年12月23日 14時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2023年12月14日から2023年12月20日までの7日間について集計し、まとめました。

普通列車用グリーン券 JR東日本(ごく一部にJR東海を含む)の首都圏エリアで適用される「普通列車用グリーン券」の料金体系がリニューアルされることになりました

 今回のアクセス数の1位は、JR東日本(東日本旅客鉄道)が首都圏エリアで運行している「普通列車グリーン車」のグリーン料金(普通列車用グリーン券)の料金体系が変わることを伝えた記事でした。

 料金体系の変更はJRグループが一斉に行うダイヤ改正(2024年3月16日)に合わせて実施されます。改めて変更ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 料金を「乗車日基準(平日 or 休日)」から「媒体基準(きっぷ or IC)」に
  • 「101km以上(100km超)」の料金区分の新設

 新料金体系では、100km以下の距離を平日にSuicaグリーン券(※1)で乗車する場合は「値下げ」となります。一方で、101km以上乗車する場合は完全に値上げです。グリーン車が運用されている路線は、始発から終点まで乗り通すと100km超の距離になることも珍しくないので、割安なSuicaグリーン券でも価格的に「痛い」と感じる人も結構いるようです。

(※1)Suicaグリーン券はKitaka、PASMO、TOICAでも買えます(モバイルタイプを除く)。ただし、後述する「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」はSuicaまたはモバイルSuicaでのみ引き換えられます

 ただ、今回の価格改定後も「JRE POINT」の特典としてポイントと交換できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」の交換レートは1枚あたり600ポイントで変わりないようなので、JR東日本エリアで完結する乗車でJRE POINTがたまっている人は、長距離を載る場合は(JRE POINT用)Suicaグリーン券を使うといいと思います。

JR他社に乗り入れる車両 私個人としてはJR東海エリア(函南駅、三島駅、沼津駅)に乗り入れる普通列車グリーン車付き列車が減る方が問題です(写真はJR東海沼津駅で撮影した、JR東日本のグリーン車付き電車)

 私個人としては、料金改定そのものよりも東海道線のJR東海(東海旅客鉄道)エリアに乗り入れる際の扱いが気になっています。

 今回の料金改定に合わせて、JR東海エリアの駅を“着駅”とするSuicaグリーン券を購入できるようになります。ただし、モバイルSuicaでは引き続き購入できないとのことで、私のようにもっぱらモバイルSuicaを使っている(≒カードタイプのSuicaを使っていない)人間としては困りものです(回避方法はあるのですが、説明は割愛します)。

 逆に、JR東海エリアの駅を“発駅”とする場合は、熱海駅以遠でグリーンアテンダントに申し出ればSuicaグリーン券の料金で乗れるようにする措置を講じるとのことですが、コロナ禍以来熱海駅時点でグリーンアテンダントが乗車していないことが多くなったので、すぐにグリーン券を購入できない可能性があるのが困りものです。

 もっというと、一部報道ではJR東海エリアまで運転されるグリーン車付きの普通列車の本数が削減されるとの報道もあります。現在、東海道線でJR東日本エリアとJR東海エリアをまたいで運転される普通列車(1日9往復)は全てグリーン車付きなのですが、ダイヤ改正後は夕方〜夜の時間帯で運転される一部列車が5両編成(=グリーン車なし)での運転となるようなのです。

 新幹線が混み合う季節の夕方に、普通列車グリーン車を使って帰省した実家から東京に戻ることが多い私としては、この仕打ち(?)は若干つらいところがあります……。最後は私事に関する話になってしまったのですが、いろいろさみしいなあ……。

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