KDDIは3月7日、商品やサービスの問い合わせに対応するLINEアカウント「auサポート」に、生成AIを導入したと発表した。文章がまとまっていない長文による問い合わせや、短すぎる文章でも、意図を認識して返答できるという。
ユーザーが入力した文章を生成AIで要約し、チャットbotが問い合わせの意図を正しく認識できるように整理する仕組み。短文すぎて情報が不足している場合は、生成AIがユーザーに再質問して会話を誘導する。
従来型のチャットbotでは、問い合わせ全体の3割が内容を正しく認識できず、時間のかかる有人による対応に切り替える必要があったという。
今後もチャットbotが問い合わせを解決できなかった場合、有人対応に切り替えるが、その際にはチャットbotとユーザー間で行われた会話を生成AIが要約して引き継ぐことで、担当者が問い合わせ内容をスムーズに把握できるようになる。
さらに担当者の研修にも生成AIを導入するなど、実際の応対に近い環境で問い合わせ対応のシミュレーションを実施しているという。
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