ハイエンドモデルを中心に製品展開をしていたOnePlusも、今では価格を引き下げたモデルを多数投入しています。「Ace 3」はプロセッサに1世代前の上位モデル、Snapdragon 8 Gen 2を採用することで、性能の高さを維持しつつ2599元(約5万5000円)の価格を実現しました。
ディスプレイは6.78型(1264×2780ピクセル)、バッテリーサイズは5500mAhで100Wの急速充電に対応します。合計9140平方ミリメートルの冷却板を内蔵し、冷却性能を400%アップさせるなど、ゲームに向いた製品でもあります。
本体左側面には、OnePlusのスマートフォンでおなじみの3段階のマナーモード切り替えスイッチ「Alert Slider」も搭載します。ちなみにOnePlusのAceシリーズは海外では「数字+R」シリーズとして展開。OnePlusの現行ハイエンドモデルは「OnePlus 12」ですが、この下位モデルとして中国ではAce 3が、海外では「OnePlus 12R」として販売されています。
OnePlus 12と背面デザインを比べてみると、4つの円を並べたコンセプトは同じながら、Ace 3は上位モデルほどカメラはアピールされていません。
カメラスペックは5000万画素+800万画素超広角+200万画素深度測定。ミドルハイレンジモデルとしてはベーシックな組み合わせでしょう。
OnePlusも中国ではOPPOと販路が統合されており、OPPOのサブブランドという扱いになっています。フラグシップモデルのOnePlus 12は性能とカメラに優れた製品ということで差別化できていますが、Ace 3はOPPOのRenoシリーズやAシリーズとバッティングする面が多く、やや中途半端な位置付けにも見えます。一方、米国やインドではハイエンドモデルメーカーとしてのブランド力も高く、ミドルハイレンジモデルも積極的に投入したいところでしょう。OPPOとのすみ分けを今後どうしていくのか、OnePlusの2024年の展開が気になります。
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