サムスン電子ジャパンは4月11日、Androidスマートフォン「Galaxy S24 Ultra」を日本市場で発売する。NTTドコモ、au(KDDI/沖縄セルラー電話)の他、自社販売のSIMフリー版も用意される。いずれも4月3日から販売予約を受け付けており、Samsungオンラインショップ(直販サイト)におけるSIMフリー版の販売価格(税込み)は256GBモデルが18万9700円、512GBモデルが20万4100円、1TBモデルが23万3000円となる。
【追記:10時20分】NTTドコモおよびauのオンラインストアにおける販売価格の情報を追加した上で、キャンペーンについて追記を行いました
Galaxy S24 Ultraは、1月にグローバル発表された「Galaxy S24シリーズ」のフラグシップモデルで、歴代のGalaxy Sシリーズでは初めて、ボディーフレームにチタニウム(チタン)素材を採用している。
従来と同じく、他の国/地域向けのモデルにはないカスタマイズ要素として「おサイフケータイ」(モバイルFeliCa)への対応と、画面表示に使う日本語フォントの差し替えが行われている。NTTドコモ向けモデル(Galaxy S24 Ultra SC-52E)については、背面にNTTドコモロゴの印字も入る。
プロセッサ(SoC)は、Samsung Electronics(サムスン電子)向けにカスタマイズされた、Qualcomm製の「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」となる。特にゲームを遊ぶ際により安定してパフォーマンスを発揮できるように、放熱機構のサイズは従来モデル(Galaxy S23 Ultra、以下同)の約2倍とした。SoCに内蔵されたNPU(ニューラルプロセッサ:推論演算に特化した演算回路)も従来モデル比で最大41%のパフォーマンス向上を果たしており、オンデバイスAIを活用するアプリの高速化を期待できる。
メモリは12GBで、ストレージは全販路で256GB、512GB、1TBの3種類から選べる。ただし、512GBモデルと1TBモデルはオンライン限定販売で、ボディーカラーはチタニウムブラックのみとなる。microSDメモリーカードには対応していないが、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子を介してUSBストレージは接続できる。
OSはAndroid 14をプリインストールしている。サステナビリティー(持続可能性)に配慮する観点から、7世代のOSアップデートと7年間のセキュリティ更新の提供を保証した他、本体の各種部材のリサイクル素材利用率の向上も図っている。
ディスプレイは6.8型のDynamic AMOLED+(有機EL)を搭載している。解像度はWQHD+(1440×3088ピクセル)で、指紋センサーと環境光センサーが埋め込まれている他、インカメラ周辺部にパンチホール(穴)が開けられている。リフレッシュレートは1〜120Hzの可変式で、最大輝度は2600ニト(ビジョンブースター利用時)に引き上げることで屋外での視認性をさらに高めている。画面ガラスは、Corning製の「Gorilla Armor」を採用している。
本機は「Sペン」によるペン入力に対応しており、Google検索の新機能「かこって検索」も利用可能だ。
アウトカメラは超広角(約1200万画素)/広角(メイン:約2億画素)/5倍望遠(約5000万画素)/3倍望遠(約1000万画素)というクアッド(四眼)構成となっている。これらのカメラとSoC内のNPUやIPU(イメージプロセッサ)を駆使して、2倍ズームや5〜10倍ズームについては光学ズームと同等の画質を確保している。
同社独自のギャラリーアプリには「生成AI編集」機能が追加された。この機能を使うと、写真(画像)の角度補正時にできる“空白”を生成AIで補完したり、人物や物体を好きな位置に移動したり大きさを変えたりできる。ただし、この機能はクラウドベースのAIを利用するため、ネットワーク接続と「Samsungアカウント(旧Galaxyアカウント)」でのログインが必要となる(※1)。
(※1)Galaxyの他の独自AI機能についても、基本的にはSamsungアカウントにログインしないと利用できない
インカメラはシングル(単眼)構成で、約1000万画素センサー(F2.2/デュアルピクセル対応/AF対応/画角80度)を搭載している。
外部ポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子を備えている。USB PD(Power Delivery)規格の急速充電(最大45W)と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。Qi(チー)規格のワイヤレス充電も可能で、別機器に給電する機能も備える。バッテリーの容量は5000mAh(定格値)だ。
SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル構成で、5G NR規格の通信ではSub-6(6GHz以下の帯域)とミリ波(28GHz帯)に対応する。その他、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3も利用可能だ。
日本向けモデルのボディーカラーはチタニウムグレー、チタニウムバイオレット、チタニウムブラックの3種類となる。グローバルでは標準カラーとして用意されているチタニウムイエローは、日本では採用されなかった。販路別の取り扱いカラーは以下の通りとなる。
ボディーの寸法は約79(幅)×162.3(高さ)×8.6(奥行き)mmで、重量は約233gとなる。IP68等級の防塵(じん)/防水性能も確保している。
日本向けモデルのオンラインストア価格(税込み)は以下の通りとなる。
なお、ドコモ向けモデルは「いつでもカエドキプログラム+」、au向けモデルは「スマホトクするプログラム」の対象となっている。両プログラムの利用条件となる残価設定型の24回払いにおける、24回目の支払い額(残価)設定は以下の通りとなる。
発売を記念して、販路別にキャンペーンが行われる。
ドコモでは、Galaxy S24 Ultraを発売日前日(4月10日)までに予約した上で購入し、プリインストールされている「Samsung Members」アプリからエントリーすると、もれなく「dポイント(期間・用途限定)」がモデルによって1万〜2万ポイント贈呈される。購入/エントリー期限は5月7日となる。
また、4月11日から5月7日の期間にGalaxy S24 Ultraと対象の純正アクセサリー(Galaxy Watch/Galaxy Buds/ケース)を同時購入すると、もれなくdポイント(期間・用途限定)が8000ポイント贈呈される。
auでは、Galaxy S24 Ultraを発売日前日(4月10日)までに予約した上で購入し、プリインストールされている「Samsung Members」アプリからエントリーすると、もれなく「au PAY ギフトカード」がモデルによって1万〜2万円(不課税)贈呈される。購入/エントリー期限は5月7日となる。
また、4月11日から5月7日の期間にGalaxy S24 Ultraと対象のGalaxy Watchを同時購入すると、もれなくau PAY ギフトカードが8000円(不課税)贈呈される。
さらに、機種変更で購入するユーザーを対象として、本体購入時に「auマネ活プラン」と「故障紛失サポート ワイド with Cloud」を契約(または継続)すると、本体代金からその場で1万6500円(税込み)を割り引く。この割引は「5G機種変更おトク割」と併用できるので、最大で2万2000円(税込み)引きで購入できる計算となる。
Samsungオンラインストアでは、Galaxy S24 Ultraを発売日前日(4月10日)までに予約する際に、対象のタブレット端末やアクセサリー(Galaxy Watch/Galaxy Buds/ケースなど)を同時にカートに入れると、合計金額から最大で2万8000円(税込み)を割り引く。
加えて、購入時に「Samsung下取りサービス」でGalaxyスマートフォンの下取りを申し込むと、下取り金額を最大2万円増額するキャンペーンも実施する。
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