この他、便利機能として、表示画面の録画が可能な「スクリーンレコーダー」、画面を下方向へ下げることで片手での操作をしやすくする「片手操作モード」、任意のアプリをすぐに起動できる「サイドバー」などが利用できる。
中でも特に便利なのがスクリーンレコーダーだ。解像度、画質、画面の向き、音源、フレームレートをプリセット値から選択できるため、例えば、ゲームをプレイしながら、自分の声をマイク経由で録音し、高解像度のアーカイブ動画として残せる。ゲームの解説動画を製作する際に役立つ。録画は画面をロックするだけで終了でき、録画停止ボタンをタップする挙動の録画を省ける。
ただし、解像度は1080×2400ピクセル、720×1280ピクセル、480×800ピクセルの3択となっており、POCO F6 Proのディスプレイ解像度である1440×3200ピクセルでは記録できない。
このように、設定アプリにはかゆいところに手が届くような項目がいくつもあり、ゲーマーにうってつけのものもある。
一方で、「Snapdragon 8 Gen 1」を採用し、フラグシップ級の処理能力を誇りながらも、価格は7万4800円からとコスパを売りにしていた「POCO F4 GT」のアイデンティティーだった「ポップアップトリガー」はPOCO F6 Proには搭載されない。
ポップアップトリガーはゲームをプレイするときにL/Rのボタンとして機能する。単なる物理ボタンではなく、マグネット式のスイッチでもあったため、スライドさせるとカチっという音とともにやや跳ね上がる仕組みだった。例えば、ゲームプレイ中にサイレントモードに画面の録画を開始するときは「2回押す」を、余計な通知音が音声に混ざらないようにする場合には「長押し」でサイレントモードに切り替えられるなど、こちらも便利機能といえる。
見た目や機能、仕掛けを含めてゲーマーに向けたスマートフォンであることがすぐに想起できたPOCO F4 GTだったが、POCO F6 Proではカメラやバッテリーなど、ゲーミング要素以外の進化もあることから、Xiaomi Japanもあからさまにゲーミングスマホと銘打っていない。独自の要素は薄まったが、より多様なシーンで使える、オールマイティーなスマホに仕上がったといえる。
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