好調Tecnoの折りたたみスマホの課題は“重さ” 後継機は薄型軽量化で衛星通信対応か?山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2024年06月16日 13時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 世界のスマートフォン出荷台数ランキングでトップ5位入りの常連となったTranssion。同社は傘下にInfinix、Itel、Tecnoの3社を持ちます。この中でもTecnoは他社に負けじと2023年に折りたたみスマートフォンも投入し、技術力の高さを誇示しました。しかし同社初の折りたたみモデル「Phantom V Fold」が発売されてからほぼ1年が過ぎ、そろそろ後継機が気になるところです。

Phantom V Fold Tecno初の折りたたみスマートフォン「Phantom V Fold」

 Phantom V Foldは発売時、「世界最安の横折りスマホ」でした。しかし価格を抑えた分、本体設計に余裕を持たせたのか重量は299gとやや重くなっています。ちなみにGoogleの「Pixel Fold」は283g、サムスンの「Galaxy Z Fold5」は253g。一方中国メーカーを見ると2024年3月に発表されたvivoの「X Fold3」が219gとなり、一気に軽量化が進んでいます。Phantom V Foldはそれと比べるとかなり重い部類に入ります。

Phantom V Fold 価格は安いがその分重量が増している

 恐らく2024年に登場するPhantom V Foldの後継機はサイズダウンして出てくるでしょう。重量はもちろん、本体の厚みも薄くなることが期待されます。また開いたときのディスプレイサイズは7.85型ですが、より大型化するかもしれません。

Phantom V Fold 本体サイズをどこまで軽減できるかが気になる

 一方、新しい機能の搭載も予想されます。最近ではスマートフォンから衛星通信が利用できるモデルが増えていますが、Tecnoも対応製品を開発中です。2024年2月に開催されたMWC Barcelona 2024ではPhantom V Foldの衛星通信対応モデルを参考出品。本体デザインもよりスタイリッシュなものにしました。この衛星対応モデルをPhantom V Fold Proなどの名前で出す可能性もあるかもしれませんが、それとは別にやはり薄型軽量モデルを出してくるでしょう。

Phantom V Fold MWC2024で展示された衛星通信対応の「Phantom V Fold」

 Phantom V Foldは既に5000万画素カメラ2つと1300万画素カメラを搭載しており、カメラ性能も優れています。とはいえ、カメラの高画質化で価格が上がるようでは売れ行きに影響してしまいます。価格はなるべく抑えたままで全体のブラッシュアップを行ってほしいとも思います。

Phantom V Fold カメラ性能は既に十分だ

 2024年はGoogleもサムスンもより薄く軽いモデルを出してくるでしょう。Tecnoとしてもこの2社に加え中国メーカーとの競争もありますし、何よりもインドや新興国で最先端端末を生み出すメーカーとしてアピールしていく必要があります。世界各国で存在感を知られるメーカーになりつつある今、Tecnoの出してくる新製品は日本からも注目するべきでしょう。

Phantom V Fold 新興国No.1メーカーの座を目指すためにも後継機に期待がかかる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  2. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  3. 「iOS 27」はアプリの起動速度が30%高速、最適な通信切り替えも iPhone 11やiPhone SE(第2世代)も対応 (2026年06月09日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  8. 次世代の「Siri AI」発表 ユーザーを理解した応答が可能、表現力も向上 26年後半に英語から対応 (2026年06月09日)
  9. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  10. WWDCで「折りたたみiPhone」に言及なしも、Apple版「大画面×AI」に期待できるワケ (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー