最後に、プロセッサの違いについても触れておこう。iPhone 16シリーズでは、スタンダードモデルに「A18」、Proモデルに「A18 Pro」が採用されている。Pixel 9シリーズはスタンダード、Proモデルとも「Tensor G4」だ。なお、A18とA18 Proの違いは、GPUコア数(A18が5コア、A18 Proが6コア)のみとなっている。
この記事を執筆時点ではiPhone 16シリーズはまだ発売前なのだが、A18/A18 ProのものとみられるベンチマークスコアがGeekbenchのサイト上で公開されている。
これを見ると、Geekbench 6のA18/A18 Proのスコアはシングルコアが「3300前後」、マルチコアが「8000前後」となっている。対してTensor G4は、シングルコアが「1900前後」、マルチコアが「4500前後」と大きく劣っている。スコアだけを見ると1年前のSnapdragon 8 Gen2と同等かやや劣る程度だ。
また、発売後にiPhone 16 Pro MaxでGeekbench 6でベンチマークを取ったところ、シングルコアが3344、マルチコアが8148で先述の公開情報と同じ水準だった。
プロセッサのパフォーマンスの件については、GoogleはFinancial Expressでのインタビューに対して、Tensor G4はベンチマークのスコアではなく、ユーザー体験に焦点を当てていると述べている。代わりに独自のNPUを搭載し、AI性能に特化したということなのだろう。
AppleもApple Intelligence対応を打ち出しているが、AppleにしろGoogleにしろ、まだスマートフォンでのAI活用を模索しているような状態だ。その意味では、今のところCPU性能が高いiPhone 16シリーズの方活用できるシーンは多いかもしれない。
Apple StoreとGoogle ストアでの価格(税込み)も見ていきたい。
まずは無印モデルのiPhone 16/16 PlusとPixel 9から。128GBの場合、iPhone 16/16 Plusが12万4800円/13万9800円、Pixel 9が12万8900円でiPhone 16が安い。256GBの場合、iPhone 16/16 Plusが13万9800円/15万4800円、Pixel 9が14万3900円でこちらもiPhone 16が安い。なお、512GBは無印モデルではiPhone 16/16 Plus(16万9800円/18万4800円)のみが用意している。
続いてProモデルのiPhone 16 Pro/16 Pro MaxとPixel 9/9 Pro XLも見ていこう。128GBはiPhone 16 Proが15万9800円、Pixel 9 Pro/9 Pro XLが15万9900円/17万7900円。256GBはiPhone 16 Pro/16 Pro Maxが17万4800円/18万9800円、Pixel 9 Pro/9 Pro XLが17万4900円/19万2900円。いずれもiPhone 16 Proが100円差で安い。
512GBはiPhone 16 Pro/16 Pro Maxが20万4800円/21万9800円、Pixel 9 Pro/9 Pro XLが19万4900円/21万2900円。こちらはPixel 9 Proが安い。1TBはiPhone 16 Pro/16 Pro Max(23万4800円/24万9800円)のみが用意している。
なお、Google ストアでは10月14日まで「Google創立記念キャンペーン」を実施しており、Pixel 9を購入すると2万4200円分、Pixel 9 Pro XLを購入すると5万100円分のストアクレジットを入手できる他、スマートフォンの下取り金額を増額する。Pixel 9シリーズを購入するなら今が狙い目だ。
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