楽天モバイルが楽天グループの“5年ぶり四半期黒字化”に貢献 モバイル単体の黒字化も目前か(2/2 ページ)

» 2024年11月14日 15時44分 公開
[小山安博ITmedia]
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楽天モバイル×グループサービスの利用金額も増加

 ARPUに関しては、データ利用量の多いユーザーが増えたことでデータARPUが伸長。さらにこの第3四半期から「楽天モバイル契約によるグループサービス増収額を反映した」というエコシステムARPUを導入。これが762円となった。「契約後1年以上経過したユーザー」に限定すると905円となり、利用期間が長いほど「ロイヤルユーザー化する」と三木谷氏。

楽天モバイル ARPUにはデータARPUが回復して堅調に上昇。エコシステムARPUは、新規ユーザーが増えると減少するが、1年以上のロイヤルユーザーとなると上昇するという

 このエコシステムARPUを「900円、1000円、1200円……1500円と上げていきたい」と三木谷氏は強調する。Rakuten Linkアプリに導入したRakuten Link AIはその一環とのことで、将来的にはパーソナルコンシェルジュ機能として楽天グループのサービスを提案する機能を投入していく考え。

楽天モバイル Rakuten Link AIを活用し、各サービスのパーソナルコンシェルジュ機能を提供して利用の拡大につなげたい考え
楽天モバイル モバイルセグメントでは、楽天シンフォニーの海外事業が拡大し、成長が加速しているという

 楽天モバイルは800万〜1000万回線、ARPUが3000円程度になれば黒字化するという計画があったため、このままいけば黒字化に近づいている。エコシステム貢献という評価を加えているため、純粋なモバイルの売上ではないが、楽天グループ全体として判断するという考え方だ。

楽天モバイル モバイルエコシステムの貢献額をセグメント損益に反映する、という新しい取り組み

楽天モバイルユーザーは楽天市場の平均利用回数が約4割多い

 インターネットセグメントは売上収益が同4.4%増の3146億円、Non-GAAP営業利益が同54.2%増の212億円。前年がふるさと納税の駆け込み需要が売上を伸ばしたため、成長率は鈍化したものの、営業利益は大幅な増益を達成した。

楽天モバイル インターネットセグメントの主要な指標
楽天モバイル 楽天モバイルユーザーによる楽天市場の押し上げ効果

 楽天モバイルの楽天市場に対する貢献額では、契約者が12カ月で利用割合が15.7ポイント増加、平均流通額は契約者の方が47.9%多かった。楽天モバイルの契約者の平均利用回数は40.1%多い、ということだった。

 フィンテックセグメントは、楽天銀行、楽天証券、楽天カード、楽天ペイメントといったサービスがいずれも順調。売上収益は12.8%増の2082億円、Non-GAAP営業利益は57.2%増の400億円だった。

楽天モバイル フィンテックセグメントの主要な指標

 特に楽天カードはショッピング取扱高が12.7%増で6兆円に達し、営業利益率も19.4%まで向上。Non-GAAP営業利益は53.9%の大幅増となる165億円となった。楽天カードはさらにみずほフィナンシャルグループとの戦略的資本業務提携を発表。個人向けには楽天ポイントがたまり、ATM手数料も優遇される提携クレジットカードを本年12月より提供する予定など、法人向けも加えてサービスを提供する計画だ。

楽天モバイル 楽天カードとみずほFGの戦略的資本業務提携
楽天モバイル 当の楽天カードは順調に成長している

 楽天ペイメントも取扱高が拡大。コストコントロールが奏功したことで、2四半期連続で営業黒字が拡大し、Non-GAAP営業利益は33億円改善の14億円の黒字となった。

楽天モバイル 楽天ペイメントも黒字が拡大している
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