現行のマネ活プランでは、通信料金の支払いにau PAY ゴールドカードを使用する場合、ベースの1%還元にゴールド特典の9%を加えた10%に、1年間限定の最大10%還元が加わり、1年間は合計で最大20%還元を受けられる。これはauマネ活プラン+にはない特徴だが、最大20%還元は1年間限定で、2年目以降はauマネ活プラン+と同じ10%還元になる。
auマネ活プランは2023年9月から提供しているので、サービス開始当初から契約している人は、この20%還元の特典が既に終わってしまっている。
auマネ活プランの契約数は2024年11月時点で140万を突破し、auスマートフォンを契約する3人に1人が同プランを選択しているという。さらに、auマネ活プランの契約者は、au PAY カード、au PAY、au じぶん銀行といった決済・金融サービスをより多く利用する傾向があるそうだ。
その一方で、「特典が1年限定でなければいいのに」「au PAYやクレカの買い物でもっとポイントがたまるとうれしい」「スマホ決済だけだと上限まで還元されるハードルが高い」といった声が出ていたという。そこでauマネ活プラン+では、期間限定の特典はなくし、au PAYとau PAY ゴールドカードの5%還元は“ずっと続く特典”とする。
au PAYとau PAY ゴールドカードで毎月最大1500ポイントずつ還元される設計にしたのは、よりポイントがたまりやすくするため。「家計の中で支出の分布を見ると、スマホ決済を使うシーンとクレカを使うシーンがあるので、スマホ決済とクレカの両方でポイントがたまりやすくなる」(渡邊氏)
渡邊氏はポイントアップリワードについても言及。「月額料金の家賃や光熱費を支払うことでもポイントが加算される。合計7万円、他社よりも安くしている」と、上限まで還元を得られるハードルの低さを強調した。
また、自分がどのくらいお得になっているのかが分かるよう、auマネ活ポータルサイトにて、決済特典の達成状況、各特典の適用状況、毎月のお得額を可視化する。
さらに、Pontaパスの加入者がローソンでau PAY決済をすると、合計最大2%が加算されて最大12%の還元を受けられる。
ポイント還元の条件がパワーアップしたauマネ活プラン+だが、データ使い放題の条件が変更されている点は留意したい。
まずテザリングとデータシェアの利用量が、auマネ活プランの最大30GBから最大60GBに増量しており、これは改善点となる。一方、月間のデータ利用量が200GBを超えると、当月末までの通信速度を最大5Mbpsに制限する。この理由について、パーソナル通信事業部 マーケティング本部 料金戦略部長の野口晋氏は、「ごく一部、大量のデータ通信をする人がいるので、ネットワークの公平性も勘案して設定している。5Mbpsでも通常の利用なら支障ない」と説明する。
他社のポイ活プランを見ると、ドコモは「ahamo ポイ活」、ソフトバンクは「ペイトク30/50」といった、中容量プランと組み合わせたものも提供している。auマネ活プラン+は大容量(データ使い放題)一択だが、中容量帯のプランは検討していないのだろうか。
この点について渡邊氏は「金融サービスとのバンドルやNetflixなどOTT各社とのバンドルは、auならではのよさを感じていただけるプランに位置付けている。UQ mobileやpovoへの拡大は、反応を見ながら慎重検討していきたい」と回答した。
auマネ活プラン+開始に伴い、2024年12月2日にauマネ活プランの新規受付を停止する。auマネ活プランの契約者がauマネ活プラン+を利用するには、料金プランの変更手続きが必要になる。
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