一方、日本通信にもいくつか注意点があります。
最大の注意点は店舗サポートがないことです。契約ができる店舗は北海道、福島県、千葉県、長野県に計8店舗のみで、契約もその後の各種手続きも基本的にはWebで行います。Webでの手続きは難しくないものの、店舗が必要な人は楽天モバイル、Y!mobile、UQ mobileやahamoなどを選びましょう。
また、日本通信はドコモ回線を使っています。ドコモ回線は近年、いわゆる「パケ詰まり」をはじめとした通信品質の低下が話題になっており、注意が必要です。特に都心部で使う人が他社回線から乗り換える場合は「つながらない」「速度が極端に遅くなる」といったことがないか、現在ドコモ回線を使っている周囲の人に確認してから乗り換えるのがよいでしょう。
なお、日本通信は時間帯によって速度が低下します。今回の速度測定では最低限の速度は出ていましたが、昼休みでもデータをガンガン使いたい人はahamoやLINEMOの方が安心かもしれません。
各種手数料にも注意してください。まず、日本通信は契約時に3300円の初期手数料がかかります。初期費用の割引キャンペーンも実施していません。
できるだけ初期費用を抑えたい人は、Amazonなどで販売されているスターターパックを利用しましょう。スターターパックは初期手数料が無料になる「エントリーパッケージ」と同じもので、スターターパックの購入金額と初期手数料3300円の差額分だけお得になります。Amazonでは時期により2500円程度に値下げされることがあり、Webで直接申し込むより7〜800円ほど節約が可能です。
例えば、11月末のブラックフライデー先行セールでは2380円で買えたので、そのまま申し込むより920円お得になりました。ただし、時期によっては3300円以上で販売されることもあるので注意しましょう。
また、個人的にはeSIMの機種変更(端末間の移動)に1100円の手数料がかかるのも残念です。今回、速度を測定するためにメイン端末から測定用の端末にeSIMを移し、測定後に戻したのですが、往復で2200円の手数料がかかりました。契約している合理的シンプル290プランの7カ月分以上の費用がかかった計算です。
日本通信は料金が安いものの、初期費用や各種手数料がかかり、キャンペーンもほとんどありません。これらを含めると、IIJmioなどのキャンペーンが豪華なキャリアを選んだ方がトータルでは安くなる場合もあるので注意が必要です。
以上、日本通信の解説でした。料金の安さは格安SIMではトップクラスで、通信速度も最低限の速度は出ていました。いくつか注意点はあるものの、個人的にもトップクラスにオススメのキャリアです。安さにこだわる人は日本通信への乗り換えを検討しましょう。
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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