支払いの手段は、サービス開始当初は「メルペイとメルカード(後払い)のみ」となっているが、「お客さまのニーズに合わせて他の支払い手段を随時追加していく予定」としている。今後は、「例えば、メルカリやメルカードを使っていたら、モバイルがお得になる」というような特典も随時追加していくという。
取引は1GB単位で行え、設定できる1回の取引につき200〜500円。取引が行われると、メルカリが販売手数料10%を回収する。ユーザー目線で1つ注意したいのは、データ容量売買のタイミングだ。例えば、サービス開始月である3月末の段階で、データ容量がたくさん余っている人が出品しても、「余ったデータ容量を翌月に繰り越せない」メルカリモバイルでは無駄が出てしまう。この点について、永沢氏は「例えば、毎月3GB〜4GBを絶対使う人で、月初に安いデータ容量が出品されていた段階で買うことはできる。さまざまなタイミングでいつでも(売り買い)できるという風にしておくということで、いろいろな方のニーズに応えられる」という。
加えて、メルカリモバイルでは小容量を2GB、中容量を20GBと選定しているが、ahamoの30GB化を皮切りに大手キャリアや、日本通信、IIJmio、mineoなど一部のMVNOがデータ容量を増量する動きに出ていることから、このままの容量を維持していくとなると、見劣りする可能性がある。ただ永沢氏は「お客さまの声を分析した結果、2GBと20GBで十分だと判断した」とし、低容量の「2GBで足りない人は、売買の機能を使っていただくことで、補完していただけるのではないか」と補足した。
メルカリモバイルの料金プランは2GB(月額990円」と20GB(月額2390円)の2種類しかない。シンプルなのでぱっと見で選びやすいが、他社の30GB化の動きを見ると、この容量では足りないユーザーが出てきそうだターゲットユーザーについては、メルカリで契約から利用までを完結できることから、「既存のメルカリユーザー」とし、「メルペイやメルカードを使い、暗号資産も所有している、メルカリのヘビーユーザーとのベネフィットは高い」とコアユーザーから獲得していく考えを示したが、「サブブランドからの乗り換えも狙っていきたい」とした。
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