芸能人のLINEが特定のメディアに流出したり、トーク画面がXで出回ったりしている。最近、そんな光景を目にする機会が増えた。このようなことが起こる度に、なぜ、LINEでやりとりをした内容が外部に流出するのか? と疑問を抱く人も多いはずだ。そこで、LINEでのやりとりを他人に見られないようにする方法をまとめる。
まず最も手っ取り早いのが、スマートフォン本体にロックをかけておくこと。例えば、iPhoneなら設定→「Face IDとパスワード」を、Google Pixelなら設定→「セキュリティとプライバシー」→「デバイスのロック解除」の順に進み、それぞれで設定を行える。
毎回スマートフォンを起動する度にパスワードを入力したり、生体認証(顔認証や指紋認証)を行ったりするのが面倒な場合は、LINEアプリにパスコードロックを設定しておくといい。
手順はこうだ。LINEアプリの「歯車」マークをタップして、「設定」→「プライバシー管理」の順に進む。次に「パスコードロック」をオンにし、4桁のパスコードを作成する。
この設定を終えると、LINEアプリを起動する度に4桁のパスコード入力を求められるため、そのパスコードを他人に知られなければ、他人が自分のLINEアプリを起動してトーク内容を見られてしまうリスクは減らせる。
ちなみに、LINEのパスコードは覚えておきやすいように、スマートフォンのロックを解除する際に使う4桁のパスコードと同一にできるが、もし流出した場合に保護効果が弱くなってしまうため、できればそれぞれで別の数字の組み合わせを設定するのがいい。
スマートフォンのOSのバージョンによっては、アプリを隠しておくこともできる。iOSならiOS 18以降、AndroidならAndroid 15以降のバージョンで対応している。この機能を利用することで、スマートフォン内にある「LINEアプリの存在」に気付かれないようにすることが可能だ。
iOSでは、アプリを非表示にすると、他人がそのアプリを見たり開いたりできなくなる(そのiPhoneでFace ID、Touch ID、またはパスコードを使って認証できるユーザーは除く)。LINEアプリを長押しして、「Face IDを必要にする」を選択すると、「非表示にしてFace IDを必要にする」を選択できる。これをタップすると、ホーム画面上やアプリライブラリで通常配置されるカテゴリーで、LINEアプリのアイコン自体が表示されなくなる。
ただし、この手順でアプリを非表示にしても、そのアプリの名前は(「設定」の)「スクリーンタイム」「アプリ毎のバッテリー使用状況」、App Storeの購入履歴など、一部の場所に引き続き表示される。
Androidの場合は、設定→「セキュリティとプライバシー」→「プライベート スペース」の順に進み、画面右下の「設定」をタップして画面の手順に従って初期設定へと進む。Google アカウントを用いたログインなどを終えると、特定のアプリをプライベート スペースに配置してロックを掛けておくことが可能だ。
ただし、プライベート スペースではない通常のアプリ一覧やホーム画面に配置したLINEアプリをプライベート スペースへ移動することはできず、プライベート スペースに置くためのLINEをインストールし直す形となる。LINEのアイコンを隠したい場合は、プライベート スペース用にLINEアプリをインストールしよう。
LINEは、Android端末を「サブ端末」にすることが可能だ。これは、複数台のスマートフォンを所有している人に役立つ機能で、1つのアカウントを複数台で共有できるため、端末ごとにアカウントを作成する手間が省ける。利用にはLINEをアプリバージョン15.3.0以降にアップデートする必要がある。
ただし、2台で同じアカウントを使用してログインし、片方にはロックをしてもう片方にはロックをしていない場合、トーク画面などの個人情報が流出する恐れがあるので注意したい。
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