Huaweiはスマートフォン「HUAWEI Pura 80 Ultra」を中国で発表した。価格は9999CNY(約20万円)からとなっている。Google系アプリには対応しないが、発表直後にXperiaキラーなカメラ仕様がXで話題になった。
最大の特徴は用途に応じて切り替えが可能なデュアル望遠カメラを搭載したこと。アウトカメラに1型センサーで5000万画素のメインカメラ(F1.6〜F4.0)、光学3.7倍と光学9.4倍を切り替えられるペリスコープ型の望遠カメラ、150万画素のスペクトルカメラを搭載する。
望遠に強いスマートフォンとしては、ソニーが「Xperia 1 VI」「Xperia 1 VII」を市場に投入している。この2モデルは光学7倍ズームの望遠カメラを利用し、被写体に寄らずにマクロ撮影が可能な「テレマクロ」の機能を搭載する。
Pura 80 Ultraの光学9.4倍という高い光学ズームは、Xperiaの光学7.1倍を上回るため、より遠くの被写体を鮮明に記録できるという意味では、“Xperiaキラー”なスマートフォンが登場したといえる。また、同じセンサーを共有していることで、画質の一貫性も期待できる。
Pura 80 UltraはOSにHarmonyOS 5.1を採用し、6.8型(1276×2848ピクセル)の有機ELディスプレイ、5700mAhバッテリー(100W急速充電、80Wワイヤレス充電)を搭載する。IP68・IP69等級の防塵(じん)・防水性能を有している。メモリは16GB、ストレージは512GB・1TBの2択だ。
AIインタラクティブテーマのキュートなキャラクター「ハンハン」がロック画面に表示され、くすぐったり空へ飛ばしたり……とさまざまなアクションに対応する仕掛けもある他、2台のスマートフォンを近づけることで、連絡先や音楽、写真、動画などのデータを共有できる機能、衛星通信の機能を搭載する。
外部接続端子はUSB Type-Cで、3.5mmのイヤフォンジャックには対応しない。
Huaweiは2019年、米国商務省の「エンティティリスト」に登録され、同国の企業との取引に大きな制約が生じた。日本でも新端末の展開が難しくなり、新たに発売する端末にAndroidを搭載できない状況にまで追い込まれた。2020年には英国でもHuawei製品を2027年末までに排除する方針を決めるなど、世界的にHuawei端末の展開は厳しいのが現状だ。
なお、Pura 80 Ultraの日本展開に関して、ニュースリリースや公式サイトでの言及はない。
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