Googleの生成AIを活用したツール「NotebookLM」は、基本無料で利用することができるが、一方で有料プランに加入することで活用の幅が広がる。しかし、実際にリサーチしてみると、その全貌はなかなか分かりづらい。本記事では、改めて有料プランの概要をチェックしてみよう。
まず前提として、NotebookLMの有料プランは、一般向けのGoogleアカウント向けと、教育機関向けアカウント、ビジネスアカウント、エンタープライズ向けのアカウントなどでの扱いが異なる。
例えば、ビジネス向けのGoogle Workspaceアカウントでは、標準で有料プランの機能が使える状態になっているという。
実際にGoogle Workplaceのアカウントを使って、NotebookLMのモバイル版アプリにログインしてみると、有料プランへのアップグレードのメニューは確認できない(※ブラウザ版ではアップグレードのメニュー自体は確認できるものの、実際に購読画面へは飛ばなかった)。
一方で、一般の個人向けGoogleアカウントを使ってNotebookLMのモバイル版アプリにログインしてみると、有料プランへのアップグレードの選択肢が確認できた。実際にiOS版のモバイルアプリに一般アカウントでログインした場合、「Proにアップグレード」というメニューを確認できた。
なお、筆者が検証したタイミングでは、有料プランの表記は「NotebookLM in Pro」や「NotebookLM Pro」「NotebookLM Plus」などが混在しているようだった。ちなみに、有料プランの詳細については、英文だが、公式のヘルプページで確認できる。こちらの表記は「NotebookLM Pro」と記載されていた。
有料プランでは、登録できるノートブックの数や、ノートブックあたりのソース数、1日あたりのチャットクエリ数(チャットで質問や指示ができる回数)、1日あたりの音声コンテンツの生成回数などが増える。また、チャットのカスタマイズやノートブック分析など、プレミアム機能にアクセスできるようになる。
NotebookLMの有料プランは、明確な「有料プラン」として存在しているのではなく、クラウドストレージサービスである「Google One」における「Google AI Pro」プラン(「Google One AI Premium」や「Gemini Advanced」の実質的な後継プラン)などを購読していると利用可能であるという構造になっているようだ。
同プランの価格は月額2900円。Google Oneのプランのなかでは高額ではあるが、利用できるクラウドストレージの容量は2TBと多い。大学生向けに無料期間も設けられているので、対象になる場合にはチェックしてみるとよいだろう。Googleサービスのヘビーユーザーならば、検討してみる価値はあるかもしれない。
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