iPhone Airの単眼カメラに物足りなさを感じるあなたへ スマホから「カメラ機能」を切り離す3つの選択肢(3/4 ページ)

» 2025年09月23日 06時00分 公開

オールドコンデジ/フィルムカメラという究極の趣味性カメラを持つ選択

 趣味性が高く、筆者が最も面白いと感じているのが、オールドコンデジやフィルムカメラなどを持つことです。スマホで撮られた高解像・高彩度・高コントラストに対するアンチテーゼとして、これらのカメラが今にわかに注目を浴びています。そういったトレンドも踏まえ、あえて「写りすぎない」を楽しむ方向性に振り切っていく楽しみがあってもいいかなと思います。

photo 愛機のCybershot DSC-P150、こんなに小さいのにファインダーもあるのです

 筆者の場合、オールドコンデジとしてソニーCybershotシリーズのP150(2004年製!)を使っています。

 スマホよりも荒い約720万画素ではありますが、CMOSが主流な今ではほぼ絶滅したCCDセンサーとカールツァイスの光学3倍ズームレンズの組み合わせで、スマホらしい写真とは一線を画す写りをします。デジタル補正がかかった写真から離れてゆっくり写真に向き合いたいとき、つい手にとってしまう一台です。

photo 明るいところは白飛びする、そんな当たり前を突きつけられる写り

 最大ISO感度は数十万──が当たり前となった今では考えられないですが、P150の最高ISO感度は400であり、昼間でも屋内だとブレてしまうところも面白いです。

 とはいえ、十分な光がある環境では、ブレもなく素直でスッキリとした写真が撮れます。自身の腕を試されるところに楽しさを感じます。

photo なだらかなグラデーション、自然で柔らかな写りが特徴

 オールドを突き詰めるとフィルムカメラまで至ることもあるでしょう。アプリでフィルムライクのフィルターをかけるのではなく、本物のフィルムを使って撮られた写真はデジタルと違ってフィルムごとの粒子性、色味があって、その写りにはいまだに根強い人気があります。

photo いっそのことフィルムカメラまで時代を戻してしまうという楽しみもあるかもしれない

 1つ前の項目で挙げた高級コンデジと共通する点ですが、こういった専門カメラをもつメリットは自分の趣味を徹底的に追求できることです。

 最新スマホとは異なる独特の色味やノイズ感、機械を繰る操作感やテンポ感など、良い点は列挙に暇がないです。安いものは数千円から手に入れられるので気軽に手を出してみる、というのも良いと思います。

 とはいえ、ここまでくると完全に趣味の世界なので「一概にこうしたら良いのだ」というつもりは毛頭ありません。

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2025年12月07日 更新
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