メルカリで高額スマホを買うのは危険? 多くの“リスク”が潜んでいるワケ(2/2 ページ)

» 2025年11月05日 11時05分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
前のページへ 1|2       

バッテリーの「新品」という記載にも潜むリスク

 出品概要欄に「バッテリーは新品です」などという記載がある商品をよく見かけるが、これをうのみにするのは危険である。スマートフォンのリチウムイオンバッテリーは経年劣化するものであり、外からその状態を正確に判断することは難しく、出品者がうそをついている可能性は十分にあるのだ。

 仮に新品のバッテリーに交換してから出品されていたとしても、その交換が正規のルートで実施されているかどうかも疑わしい。注目すべきは、総務省の登録修理業者として認定されている店舗でバッテリー交換が実施されたかどうかだ。

 携帯電話を分解して修理・交換を行うと、電波の性能が電波法で規定されている技術基準(いわゆる「技適」)を満たさなくなる恐れがある。このリスクを回避するため、総務省は2015年4月に「登録修理業者制度」を施行した。

 もし認定されていない業者に修理を依頼し、手元に戻ってきた端末が技術基準を満たしていなければ、その端末を使用することは電波法違反になる可能性がある。だからこそ、ユーザーは修理サービスを提供している事業者が総務省からの「お墨つき」を与えられているかどうかを事前に確認する必要があるのだ。個人が過去の修理履歴を証明することは困難であり、フリマアプリでの購入は大きな懸念材料となる。

mercari メルカリ 中古 スマホ 総務省の「登録修理業者リスト検索」では修理業者が登録修理業者として認定されているかどうかを事前に確認できる。ただ、メルカリに出品した人がこういう情報まで正しく理解して出品を行い、正確な情報を明記しているかどうかの保証はない

高額スマホの個人売買は落とし穴が多い

 出品されているスマートフォンのバッテリーは「新品」と明記されていたとしても、実際には経年劣化している可能性を常に考えるべきだ。商品概要欄を読むことや、写真だけで判断してはいけない。前述したような利用制限や技術的なリスクに加え、長期的な保証もないことを踏まえると、メルカリで高額なスマートフォンを購入することには大きなリスクが伴うといえるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月19日 更新
  1. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  2. ソニー、炎上した「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能で“火消し“ 「4つの選択肢」を強調 (2026年05月18日)
  3. ドコモで通信障害か SNSで「圏外になる」「つながらない」の声 (2026年05月19日)
  4. スマホ短期解約問題、事実上の「1年縛り」で決着か ポイント分割付与を条件に総務省が方向性 (2026年05月18日)
  5. 「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能が炎上したワケ 「画質劣化ではなく選択肢の1つ」とソニーは説明 (2026年05月15日)
  6. スマホ残価設定に「グループ細分化」案が浮上 Appleは「一律化」に猛反発、「価値が低い機種への不相当な補助」 (2026年05月19日)
  7. 【ワークマン】1500円の「ベーシックアンカーボディバッグ」 二気室構造で必需品がまとまる (2026年05月16日)
  8. 楽天モバイルが「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を再開 “Rakuten Link非対応”の表示見直しが完了【訂正】 (2026年05月16日)
  9. ドコモ、5G速度で首位も「一貫した品質」でなぜ最下位? auが10部門で受賞 Opensignal調査 (2026年05月14日)
  10. なぜ? ソニーが語る「Xperia 1 VIII」大幅値上げの理由 約24万〜30万円の価格は受け入れられるのか (2026年05月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年