2025年の世界スマホ市場、「iPhone 17」好調でAppleが年間首位に──Counterpoint

» 2026年01月13日 13時28分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 香港に拠点を置く調査会社Counterpoint Researchは1月12日、2025年の世界スマートフォン出荷台数が前年比2%増となり、2年連続で成長したとする予備調査結果を発表した。プレミアム端末への需要拡大に加え、新興国市場での5G端末の普及が成長を支えたという。また、割賦販売や下取りプログラムといった金融施策、積極的なマーケティングが、高価格帯へのシフトを後押ししたと分析する。

 同社によると、2025年通年では地域ごとに明暗が分かれ、日本や中東・アフリカ、アジア太平洋の一部市場が成熟市場の低迷を補った。関税導入を巡る懸念から、メーカー各社が上半期に出荷を前倒しする動きもあったが、その影響は当初想定より限定的で、下半期の数量への影響は小さかったとしている。第4四半期は前年同期比1%増にとどまり、在庫積み上がりの影響が一部に見られた。

 メーカー別では、米Appleの出荷台数が10%増、シェア20%で首位となり、上位5社の中で最も高い成長率を記録した。2025年9月発売の「iPhone 17」シリーズが第4四半期に好調だったほか、2024年9月発売の「iPhone 16」が日本やインド、東南アジアで引き続き堅調に推移したことが寄与した。

 counterpoint 2023年〜2025年の世界でのスマートフォン出荷シェア推移(資料:Counterpoint Researchの予備的なMarket Monitorレポート)

 2位の韓国Samsungはシェア19%。「Galaxy A」シリーズの安定成長に加え、折りたたみ型の「Galaxy Z Fold7」や「Galaxy S25」シリーズがプレミアム帯で前世代を上回る動きを見せた。

 中国Xiaomiはシェア13%で3位を維持し、新興国での需要とプレミアム化戦略が下支えとなった。中国vivoは前年比3ポイント増で4位、中国OPPOは中国やアジア太平洋での競争激化を背景に前年比4ポイント減となった。上位5社以外では、英Nothingと米Googleの出荷台数がそれぞれ前年比31%増、25%増と高い伸びを示した。

 nothing Nothingの最新デバイス「Phone (3a) Lite」(画像:Nothing)

 Counterpointは、2026年の見通しについては慎重な姿勢を示した。DRAMやNANDの供給不足と価格上昇が見込まれ、半導体メーカーがAIデータセンター向けを優先することで、スマートフォン向け部材の供給が圧迫される可能性があるためだ。同社は2026年の出荷予測を3%下方修正したが、供給網とプレミアム市場で強みを持つAppleとSamsungは相対的に底堅く、中国メーカーなど低価格帯に比重を置く企業はより大きなコスト圧力を受けると分析している。

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