これで“買わない理由”がなくなった――最新「MacBook」徹底レビューWindowsユーザー必見(4/4 ページ)

» 2006年11月30日 12時37分 公開
[林信行,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

見えない細部にまでこだわるプロダクトデザイン

 MacBookの究極にシンプルなデザインは、見た目をはるかにしのぐデザイン的工夫によって実現している。例えばMacBookは、初代iBook同様のラッチレス構造を採用している。どこを探しても開閉ボタンやレバーの類いがないのだ。

 本体の手前にあるくぼみに親指を入れ、液晶部を押し上げると本体が開く。作業が終わって液晶部分を閉じるとき、あるところまでくると、あとは自動的にピタっと閉じてくれる。この魔法のように便利な機構は、磁石という素材をうまく活用することで実現している。MacBookの液晶の上側左右にマグネットが埋め込まれ、閉じた状態のときはこのマグネットの吸引力で固定されているのだ。このため、誤って液晶パネルがパカパカ開いてしまうようなこともない。

 磁石といえばもう1つ、本体左側面に用意されたACアダプタ用のコネクタMagSafeも磁石を使用している。

 頻繁に持ち歩くノートPCでは、据え置き型と比べて、電源ケーブルを雑にはわせたまま使うことも多い。そんな形で作業をしていると、近くを通りかかった人がケーブルに足をひっかけてしまうことがある。そうすると最悪の場合、本体を机から下に落としてしまうことにもなりかねないが、MagSafeならこうした時に、コネクタを損傷することなく本体からはずれて事故を未然防いでくれる。

マシンを落下させた時にHDDの損傷を防ぐべく本体の動きを3次元的に察知するセンサーを内蔵。これをハックした地震計ソフト(Seis Mac)なども登場している

 MacBookやMacBook Proには、こうしたなんでもないようなところまで細かな工夫が行き届いているのだ。また、事故対策といえば、HDDにも緊急モーションセンサーがついている。万が一、本体を落下させてしまうようなことがあっても、そうした急な動きを察知して、HDDのヘッドを退避させてくれるため、ディスクを傷つけてしまう可能性が低い。

 最近ではこのモーションセンサーをハックしたおもしろいプログラムもいくつか登場している。例えばSeisMacはMacを地震計に変えるソフトだ。MacSaborは、MacBook本体をライトセーバーに変えるソフトで、MacBookを振り回すと、それにあわせて映画スターウォーズのライトセーバーの音がする。

購入をためらう理由はないはず

 MacBook(そしてMac)が持つ本当の良さは、スペックシートからは分からないことが多い。一見何でもなさそうなシンプルを極めた本体のいたるところに最善を尽くした痕跡がある。そして使い込むうちに、そうした作りのすごさやありがたみが伝わってくる。これこそがアップル製品の特徴だ。これに加え、iTunes、iPhoto、iMovie HD、GarageBand、iDVD、iWebといったアップル自慢のデジタルライフソフト「iLife '06」もはじめから満喫できる。

 MacBookシリーズは、この良さを13万9800円から体感できるマシンだ。これまで購入をためらう理由となっていたやや古いCPU(Core Duo)も、今回のアップデートでCore 2 Duoにアップグレードされたし、HDDもApple Storeで買えば200Gバイトのものを選ぶことができる(保証外になるが、MacBookはディスクの取り外し、付け替えも簡単だ)。メモリは標準で1Gバイトになり、Parallelsを使ってWindowsを動かすのにも十分な容量となった。

 最新MacBookは、MacBookがいいマシンだと認めつつも、なんとか購入を制止させていた最後の理由を取っ払ってしまった、極めて強い魅力を持つマシンだといえそうだ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月18日 更新
  1. IntelとAppleがチップ製造で暫定合意か/Microsoft製品の「Copilot」アイコンがフローティング表示に共通化 (2026年05月17日)
  2. ノートPCの作業領域を劇的に広げる「15.6型 折りたたみトリプルディスプレイ」がタイムセールで8万982円に (2026年05月15日)
  3. 8TB SSDがまさかの50万円超え!? 連休明けのアキバで目立つストレージ高騰と注目の特価マザー (2026年05月16日)
  4. 持ち運べる21型相当のディスプレイ! 14型×2画面でコスパに優れるアイ・オーのモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」を試す (2026年05月14日)
  5. 「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える (2026年05月12日)
  6. 高騰続くパーツ市場、値札に衝撃を受ける人からDDR4使い回しでしのぐ自作erまで――連休中のアキバ動向 (2026年05月11日)
  7. PCの自作やアップグレードに適した「CORSAIR VENGEANCE RGB DDR5-6000 32GBキット」が15%オフの6万3490円に (2026年05月15日)
  8. カバンに収まるコンパクトな「Ewin 折りたたみ式ワイヤレスキーボード」が32%オフの4746円に (2026年05月13日)
  9. ノートPCもキーボードも丸ごと運べる! 収納付き膝上テーブル「デスクエニウェア2」を試す (2026年05月15日)
  10. TVにも「Gemini」搭載の時代へ TCLが量子ドット&Mini LED採用の2026年モデルを発表 (2026年05月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年