性能アップで価格はダウン!? のモバイルPC──デル「XPS M1210」ダイレクトPC最前線(2/2 ページ)

» 2006年12月22日 10時00分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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ボディサイズはやや大柄だが、高性能PCを持ち歩けるのは魅力

12.1インチワイド液晶を搭載。輝度は185カンデラ/平方メートル、コントラストは300:1だ。視野角は左右130度とあまり広くなく、映り込みもかなり気になる

 XPS M1210のボディサイズは297.18(幅)×220.98(奥行き)×31.4(高さ)ミリと、一般的なモバイルノートPCに比べ一回りほど大きく、重量も約1.98キロ(6セルバッテリー搭載時)と、2スピンドル機としても軽量とは言えず、常にカバンに忍ばせておくのは少々辛いところだが、必要に応じて持ち歩く程度であれば無理なく対応できる範囲に収まっている。

 価格は、Celeron M 430と512Mバイトのメモリ、80Gバイト(5400rpm)のHDD、コンボドライブ、6セルバッテリー、Windows XP Home Edition(SP2)を搭載した「ベーシックパッケージ」が12万円前後、Windows Vistaの完全動作対象となる「ビスタプレミアムレディ特別パッケージ」が17万円前後、評価機の構成の場合で19万7115円(いずれも割引キャンペーン適用ずみ)である。高いパフォーマンスを備えた製品だけに高価な設定だが、アップグレードキャンペーンやオンラインクーポンといった、随時実施されている割引サービスを利用すれば、割安感のある価格で購入することが可能だ。外出先でもメインマシンに匹敵する快適な性能を利用できる、実に贅沢な1台である。パフォーマンスを重視してノートPCを選ぶなら、本機に注目しない手はないだろう。

USB端子が左右側面にそれぞれ用意されているほか、有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)が背面にあるなど、コネクタの構成や配置に不満はない。ただ、前面に7つのマルチメディアキーが並んでおり、ロックボタンがなく、ちょっとしたことで触ってしまうため慣れるまでは気になった。また、9セルバッテリー装着時は重量が約160グラム増え、バッテリーが背面に11ミリほど出っ張る

 以下では、予算やパッケージ別に筆者なりのおすすめBTO構成をいくつか挙げているので、購入時の参考にしてもらえれば幸いだ。


少ない予算で最大の効果を狙うコストパフォーマンス重視型

BTO内容と項目
CPU Celeron M 430(1.73GHz)
メモリ 512Mバイト(512Mバイト×1)
HDD 60Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス チップセット内蔵(Intel 945GM Express)
液晶 12.1インチワイドTrueLife(Webカメラなし)
解像度 1280×800ドット
バッテリー 6セル
OS Windows XP Home Edition(Vista Home Basicのクーポン付き)
ウイルス対策 ノートン・インターネットセキュリティ 2006
そのほか 1年間翌営業日出張修理サービス
価格 10万3665円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2006年12月22日現在

 家庭用PCに必要な性能を与えつつ、可能な限り安価に購入できる構成を考えた。安く仕上げるならCPUにCeleron M 430を選ぶ手もあるが、将来性を考えればCore 2 Duoは譲れないところだ。ただ、その差額が3万1000円もあるのが悩ましい。ここでは価格重視ということで後ろ髪を引かれながらCeleron M 430をチョイスした。

 メモリ容量は最小の512Mバイトだが、購入後の増設を考えてシングルチャネル構成を採用している。ハードディスクは5400rpmの40Gバイトで妥協したが、無償アップグレードキャンペーンを利用して60Gバイト(5400rpm)になった。光学ドライブをDVD±RWドライブにしたほかは付加価値的な機能は一切削ぎ落とし、グラフィックス機能はチップセット内蔵(Intel GMA950)、液晶ディスプレイはWebカメラなしのベーシックな構成だ。

 もっとも、“プレミアム”ブランドのXPSゆえ、ほかのInspironシリーズと異なり、1年間翌営業日出張修理サービス(7350円)やウイルス対策ソフト(6300円)の選択が必須となり、BTOメニューで削除するできないのが痛いところだが、オンライン限定のモバイルパッケージやアップグレードキャンペーンを併用することで、10万円強の値段で購入することができた。Windows Vista Home Basicのアップグレードプログラム付きをはじめとして将来的なアップグレードの余地も残しているため、満足感は高い。



タフなビジネスシーンに対応できるPCを手ごろな価格で手に入れる

BTO内容と項目
CPU Core 2 Duo T5500(1.66GHz)
メモリ 1Gバイト(512Mバイト×2)
HDD 120Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス チップセット内蔵(Intel 945GM Express)
液晶 12.1インチワイドTrueLife(Webカメラなし)
解像度 1280×800ドット
バッテリー 9セル
OS Windows XP Professional(Vista Businessのクーポン付き)
ウイルス対策 ノートン・インターネットセキュリティ 2006
拡張保証 1年間翌営業日出張修理サービス、1年間コンプリート・ケア/盗難対応
そのほか 英語キーボード
価格 16万7305円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2006年12月22日現在

 続いては、タフなビジネスシーンにも耐えうるだけの性能を備えたPCを、できるだけ安く購入しようと試みた。

 ベースとなるのはオンライン限定のプレミアムパッケージで、このパッケージを選ぶと自動的に9万3095円の値引きが行われるので、そのぶんをスペックアップに回した。値引率の高いパッケージを選ぶとBTOの選択肢が限られる場合が多いのだが、このプレミアムパッケージではCPUがCore 2 Duoのみで、メモリの最低容量が1Gバイトになるなど主要パーツでの制限が少なく、BTOしやすいのがうれしい。

 主な仕様は右の表の通りだが、デュアルコアCPUのCore 2 Duo T5500(1.66GHz)を筆頭に、なかなかパワフルな構成になった。ドメインへの参加を考えてOSをWindows XP Professional(当然、Vista Businessへのアップグレード対応)にし、バッテリーの交換をせずに1日の仕事に耐えられるよう9セルの大容量バッテリー(最長7時間50分、6セルバッテリーは約4時間45分駆動)にしたほか、英語キーボードの選択、事故による故障や破損、盗難オプションに対応のコンプリート・ケアを選んだのがこだわりのポイントだ。

 それでも、前述のパッケージやHDDのアップグレードサービスを併用することで、17万円を下回る価格で購入が可能だ。オフィススイートのOffice Personal Edition 2007へ優待価格(3000円)でアップグレードできるOffice Personal Edition 2003を追加(プラス2万1000円)しても、19万円を下回る価格を実現できるため買い得感は高い。



モバイルでも3Dゲームを満喫できる超強力なPCに仕立てる

BTO内容と項目
CPU Core 2 Duo T7200(2.0GHz)
メモリ 2Gバイト(512Mバイト×2)
HDD 100Gバイト(7200rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス GeForce Go 7400 TurboCache
液晶 12.1インチワイドTrueLife(Webカメラ付き)
解像度 1280×800ドット
バッテリー 9セル
TV機能 ワンセグチューナー(専用RFコネクタ付き)
OS Windows XP Media Center Edition 2005(Vista Home Premiumのクーポン付き)
ウイルス対策 ノートン・インターネットセキュリティ 2006
拡張保証 1年間翌営業日出張修理サービス、1年間コンプリート・ケア/盗難対応
そのほか 英語キーボード、Bluetooth内蔵
価格 24万9796円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2006年12月22日現在

 最後はもっともXPSらしい、エンターテインメントモデルを紹介したい。

 オンライン限定のビスタプレミアムレディ特別パッケージをベースに、 Expressカードのワンセグチューナーカード追加したうえで3Dゲームにも対応できるスペックに仕立てた。このパッケージは非常に割引率が高く、実に12万1145円も値引きが行われる。その半面、CPU(Core 2 Duo T7200)とグラフィックス(GeForce Go 7400 TurboCache)、光学ドライブ(DVD±RW)は固定になるが、ゲーミングPCを目指すうえではとくに問題にならないだろう。

 もともと基本性能が高いモデルだが、メモリを最大の2Gバイトにしたほか、HDDを7200rpmのドライブにしたのがポイントだ。また、液晶ディスプレイ上部にCCDカメラが内蔵されるのに加え、OSにMedia Center Edition 2005を選ぶとUSB接続の地上アナログ対応TVチューナーと赤外線リモコンが付属するので、上述のワンセグとあわせてエンターテインメント要素は満載と言える。予算に余裕があるならば、ゲームプレイ中の快適な操作を約束する高感度マウス「ロジクール G5 レーザーマウス」やカスタマイズ可能な「ロジクール G15 ゲーミングキーボード」をBTOで追加するのも面白い。

 結果として、Vista Home Premiumが快適に動作するのはもちろん、出先でも3Dゲームを楽しめるだけのパワフルな1台ができあがった。本来なら37万円を超える豪勢な仕様だが、大幅な値引きのおかげで25万円を下回る価格に収まった。予算を多少オーバーしたとしても「買い」と判断すべき構成だ。


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