IDF上海2008で注目なのが、先日行われたCeBITでその存在が“正式に”明らかにされた「Atom」とその関連プラットフォームだ。Centrino Atomを採用した超小型デバイス「MID」や、エントリーバージョンといわれる開発コード名「Diamondville」を採用した廉価版デスクトップPC「Nettop」とノートPC「Netbook」が上海で登場すると期待されている
IDFでは、正式開幕の前日に展示内容を事前に紹介する「Showcase SneakPeek」が恒例だ。IDF上海2008でも4月1日の夕方に行われ、NetbookやNettopの実機が展示された。ここでは、その姿をはじめとして、事前公開で注目されていた展示を紹介しよう。
Nettopの展示では、横置きのDVDプレーヤーのようなスタイルから、縦置きの省スペースタワー、そしてユニークな「おむすびPC」などなど、いずれもコンパクトな筐体を採用している。
Nettopを自分で組み上げたいと考える自作PCユーザーも少なからずいるだろう。そういうユーザーにとって、Nettop向けマザーボードがリテールで入手できるかが鍵になる。Showcase SneakPeekでは、Nettop向けマザーボードも展示されていたが、そのほとんどがOEM向けと思われるなかで、MSIの製品があったことは(MSIもそのほとんどがOEM向けとされているが)リテールに流通する可能性があることを期待させる。
Nettopがあったのだから、当然Netbookも展示されていた。4台と数は少ないものの、NetbookのきっかけとなったASUS「EeePC」のNetbookバージョンをはじめとして、カラーバリエーションモデル、Linuxモデル、Windows XPモデル、MSIのWind PCなど、興味深いモデルが用意されていた。
Nettop、Netbookといったエントリークラス以外でも、IDFではNehalemやIntel 4シリーズチップセットといった次世代主力プラットフォームの展示が期待されている。Showcase SneakPeekでは、これら正式発表前の展示も公開されていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.