今回発表されたUltraLiteの新製品は、ビジネス向けノートPCでは主流となっているワンスピンドルの「VC-6」と、光学ドライブを搭載する2スピンドルの「VM-6」の2モデルだ。なお、VC-6にもオプションで外付けの光学ドライブが用意される。
両者のデザインや特徴はほぼ共通で、ともに、従来のUltraLiteで採用されていた天面のボンネット構造が廃止され、LaVie Jのようなフラットなデザインに変更された。天面にはオプションでスクラッチリベアを施すことができ、浅いすりきずなどは時間経過とともに修復できるようになっている。
VC-6もVM-6も従来モデルと同様の堅牢性能を備え、天面に対する150キロ耐圧試験、天面だけでなくキーボードやパームレストに対する半径15ミリの25キロ点加圧試験をクリアしたほか、新たに76センチの落下テストが工場内テストで行われている。
HDDを衝撃から守る「Shock absorber」の採用や加速度センサーで落下を検知してHDDのヘッドを退避させる「ハードディスクセーバー」が従来モデルと同様に取り入れられたほか、VC-6ではキーボード下に防水シートを導入して水滴がPCの内部に侵入する前に排水用の穴から排出するようにしている。NECの説明では、100ccの水量に対応できるとされている。
液晶ディスプレイを組み込んでいる部分は、天板側と液晶ディスプレイ側の両方からフレームを重ねて2重にすることで、パネルをゆがみから守っている。このおかげで液晶ディスプレイのガラスパネルの厚さが通常のノートPCで0.5ミリのところ、新しいUltraLiteでは0.2ミリと薄くなり、軽量化に貢献している。
なお、フラット天板の採用によって、天面のパネルは従来のUltraLiteより部分的に厚くなったとされているが(具体的な場所と厚さは非公開)、ボディパネルの素材にマグネシウムダイカストを使用し、従来モデルで0.5ミリだった厚さを0.45ミリに薄くすることで、こちらも製品の軽量化に貢献している。
主要な仕様はVC-6とVM-6でほぼ共通となっている。CPUは超低電圧版のCore 2 Duo SU9300(動作クロック1.20GHz)を搭載(VC-6はCeleron 723も選択できる)。チップセットはIntel GS45 Expressを採用する。メモリはオンボード1Gバイトが標準で、オプションでメモリスロットに2Gバイトを載せれば最大3Gバイトまで搭載可能だ。12.1型ワイド液晶ディスプレイは最大解像度1280×800ドットを表示する。
データストレージには80/120/160GバイトのHDDを選択できるほか、64GバイトのSSDも用意されている。また、Intel Turbo Memory用の4Gバイトフラッシュメモリも搭載可能だが、これはSSDと排他関係にあるため、HDDモデルでのみの選択となる。無線LANはモジュールを搭載しない構成、もしくはIEEE 802.11 a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)を搭載した構成が選べる。
ワンスピンドルのVC-6は、本体サイズ283(幅)×210(奥行き)×25〜29.8(厚さ)ミリ。重さは、SSDを搭載した最軽量構成で868グラムとなる。インタフェースは4つのUSB 2.0(左側面に1つ、右側面に3つ)に有線LAN、アナログRGBのほか、PCカードスロット(Type II準拠)、SDメモリーカードが用意される。また、オプションで個人認証用の指紋センサー、もしくはFeliCaポートが搭載可能。FeciCaポートを搭載した場合、Bluetooth(Ver.2.1+EDR準拠)も組み込める。外付けの光学ドライブは、DVD-ROMドライブかDVDスーパーマルチドライブが選択できる。
2スピンドルのVM-6は、本体サイズ292(幅)×214(奥行き)×29.8(厚さ)ミリ。重さは、SSDを搭載した最軽量構成で1080グラムとなる。DVDスーパーマルチドライブを搭載する代わり、USB 2.0が右側面の2つに減っているほか、個人認証用のオプションとして指紋センサーが選択できないなど、一部で異なる部分があるものの、ネットワーク関連や搭載する液晶ディスプレイ、カードスロットの構成はVC-6と共通する。
標準で搭載するバッテリーはともに4セルで、OSにWindows XP Professionalを導入し、SSDを搭載した状態におけるバッテリー駆動時間はVC-6が8.3時間、VM-6が7.8時間とされている。オプションで用意される6セルの大容量バッテリーは搭載してもボディからはみ出さないデザインで、こちらを搭載した場合のバッテリー駆動時間はVC-6で12.5時間、VM-6で12時間。
VC-6もVM-6も出荷開始は2009年1月からの予定で、最小構成価格はVC-6が15万9600円(税込み。税抜きで15万2000円、Celeron 723、メモリ1Gバイト、HDD80Gバイト、Windows Vista Business、無線LANなし、個人認証なしの構成)、VM-6が20万130円になる。ただし、VC-6のCeleronモデルは、NEC得選街において12月10日から2009年1月26日まで1万円引きキャンペーンが行われるため、その期間中は14万9100円(税込み。税抜きで14万2000円)で購入できる。
また、最小構成からオプションで選択できる構成を追加した場合の追加価格は以下のようになる。
追加する構成 | 標準から上乗せになる価格 |
---|---|
HDD80GバイトからHDD120Gバイトへ変更 | 2520円 |
HDD80GバイトからHDD160Gバイトへ変更 | 1万6800円 |
HDD80GバイトからSSD64Gバイトへ変更 | 2万2050円 |
Intel Turbo Memory4Gバイト搭載 | 9450円 |
メモリ1Gバイト追加 | 6300円 |
メモリ2Gバイト追加 | 12600円 |
無線LAN搭載 | 2100円 |
Bluetooth搭載 | 3990円 |
FeliCaポート搭載 | 3990円 |
指紋センサー搭載 | 4830円 |
スクラッチリペア機能対応 | 1万500円 |
標準バッテリーから大容量バッテリーへ変更 | 3360円 |
標準バッテリーに大容量バッテリーも追加 | 1万500円 |
主要スペック | VY12A/C-6 | VY12M/C-6 | VY12A/M-6 |
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OS | Windows Vista Business(SP1)、またはWindows XP Professional(SP3) | ||
CPU | 超低電圧版Core 2 Duo SU9300(1.20GHz) | 超低電圧版Celeron 723(1.20GHz) | 超低電圧版Core 2 Duo SU9300(1.20GHz) |
チップセット | Intel GS45 Express | ||
メモリ(最大容量) | 3Gバイト | ||
液晶ディスプレイ(解像度) | 12.1型ワイド(1280×800ドット) | ||
セキュリティチップ | TPM Ver.1.2 | ||
グラフィックス | Intel GMA 4500MHD | ||
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | ||
USB 2.0 | 左側面1+右側面3 | 右側面2 | |
主なインタフェース | アナログRGB、PCカードスロット(TypeII準拠)、SDメモリーカードスロット | ||
本体サイズ | 283(幅)×210(奥行き)×25〜29.8(厚さ)ミリ | 292(幅)×214(奥行き)×29.8(厚さ)ミリ | |
重さ(最小構成時) | 868グラム | 1080グラム | |
データストレージ | HDD80/120/160GB、SSD64GB | ||
無線LAN | なし/IEEE 802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠) | ||
Bluetooth | Ver.2.1+EDR(FeliCaポート搭載時のみ選択可能) | ||
Intel Turbo Memory | 4GB(HDD搭載時のみ選択可能) | ||
FeliCaポート | 選択可能 | ||
指紋センサー | 選択可能 | 選択不可 | |
バッテリー駆動時間(標準バッテリー) | 8.3時間 | 7.8時間 | |
バッテリー駆動時間(大容量バッテリー) | 12.5時間 | 12時間 | |
光学ドライブ | なし/外付けDVD-ROM/外付けDVDスーパーマルチ | 内蔵DVDスーパーマルチ | |
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