ツクモが脱皮を完了した3月のアキバ5分で分かった気になるアキバ事情(1/4 ページ)

» 2009年04月02日 12時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「バックはヤマダ、人はツクモ」――紆余曲折と最後の突貫を経て、新生ツクモが誕生

TSUKUMO eX.の在庫一掃セール(3月6日撮影)

 経営再建を目指していた九十九電機は、3月10日にヤマダ電機の子会社に事業譲渡することで再スタートを切っている。事業譲渡にともない、グループ店舗は3月3日から7日まで大胆な在庫一掃セールを行い、8日から数日間は全店舗の営業を中断。前日まで、各種パーツが10〜40%引きで売られており、連日多数のユーザーがつめかけていた。当時、ある店員さんは「とにかく全部売れと上から言われています。あとのことは分かりませんが、悲観はしていません」と話していた。

 九十九電機は2008年10月30日に経営が行き詰まり、民事再生法の適用を申請。その後も店舗で営業を続けていたものの、債権者からの差し押さえによる営業中断があり、街には先行きを不安視する声があふれた。しかし、ヤマダ電機傘下に入ることで再建のめどがつき、3月20日には晴れて“新生ツクモ”のグランドオープンを迎えることができた。

 とはいえ、すべてが今まで通りとはいかず、フロア構成を変更する店舗も少なくない。ツクモDOS/Vパソコン館は新品パーツの扱いを中止し、メーカー製PCやディスプレイ、中古PC&パーツの総合店となった。また、ツクモグループのポイントカードは、ヤマダ電機グループのものと置き換わっている(従来のポイントは移管により使用可能)。これにより、各店舗の価格表には、10%以上の値が並ぶ「量販店チックな価格」(某ショップ)が並ぶようになっている。こうした変化について、TSUKUMO eX.の店員さんは「ヤマダ電機の子会社になったのだから、品ぞろえは今まで通りとはいきません。ただ、店頭に立つ人間は変わっていないので、接客を含む店舗の雰囲気は従来通りです」と語る。

 なお、グランドオープン前の在庫一掃セールでさばききれなかった在庫の一部がアキバの複数のショップに流れ、3月末の時点でアウトレット品として販売されていた。eX.ブランドのPCを店頭に並べていたおっと7号店は「ウチも大量に入荷しましたから、突発的なキャンペーンを頻繁に行っていきたいですね。ほかにもそうした動きのあるショップはいくつか出てくるんじゃないでしょうか」と話していた。

 この流れと関係あるかは不明だが、旧フェイス パーツ館の跡地に「じゃんじゃん亭」が20日に臨時オープンし、大量のアウトレット品を販売している。いずれにしろ、九十九電機の営業中断以降、アキバのアウトレット市場が盛り上がっているのは確かなようだ。

フロア構成を大きく変更してリスタートしたツクモDOS/Vパソコン館(写真=左)。TSUKUMO eX.のCPU価格表。ポイント分を引いた額を併記している(写真=中央)。おっと7号店で見かけたeX.ブランドのPC。その他にも多数のストックを確保しているという(写真=右)

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