小型ケースやスリムケースが好調に売れるなか、2万円を超えるハイエンド向けの重量級ケースの注目度も上がっているという。その中でも複数のショップが人気モデルとしてプッシュするのは、クーラーマスターの「COSMOS RC-1000-KSN1-GP」だ。ツートップ秋葉原本店は「重量級のなかでも、静音性とメンテナンス性の高さに優れているので、SLIやCrossFireをバンバン組む人に定評があります」と話す。
そうした重量級ケースに、先週は強力なニューフェイスが2台加わった。1つめはabeeのATXケース「AS Enclosure 450ST」だ。内装用にスチールを、外装用にアルミを採用し、中央に3ミリ厚のパネルを組み込むなど堅牢性と静音性が高い設計となっている。また、内部エリアは下段の電源室のほか、グラフィックスカードとCPUの空調を分離するカバーも付属している。ベイ構造は5インチベイ4基と、3.5インチベイ8基。サイズは219(幅)×579(奥行き)×499(高さ)ミリで、重量は約14.8キログラム。価格は4万円弱だ。
入荷したフェイス本店は「abeeの最上位ATXタワーといった位置付けです。非常に重くて、空の状態でも片手で持ち上げるのに苦労するくらい。作り込みが徹底していていっさい手を抜いていないので、高価でも欲しいという人は出てくるはずです。ただ、同時にあと1万円安かったら絶対大ヒットするのに、とも思ってしまいますね」と語る
もう1台は、オウルテックの「黒鉄(KUROGANE)」だ。フロントを全面メッシュ加工にしたデザインで、5インチベイを7基と3.5インチベイを5基搭載する。サイズは225(幅)×625(奥行き)×600(高さ)ミリで、重量は約16.2キログラム。
TSUKUMO eX.は「フルタワーケースなうえに、AS Enclosure 450STに負けないくらいのぶ厚いシャーシを使っているので、非常に重たいです。それだけ振動の不安もなく、サイドパネルを閉じて静音性を確保できるといった利点もあります。同クラスで比較すると価格差はないので、好調に売れると思います」。価格は2万5000円前後だ。
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