グラフィックスカードは最上位クラスのCPUに注目が集まっている。先週登場したのは、ギガバイトのGeForce GTX 285カード「GV-N285UD-1GH」だ。価格は4万2000円前後で、在庫は潤沢。
GV-N285UD-1GHは、GDDR3メモリを1Gバイト搭載するモデルで、基板がオリジナル仕様になっている。T-ZONE.PC DIY SHOPは「銅箔層を挟み込むことで信頼性を高めているようです。こうしたオリジナル基板を含め、最近はGeForce GTX 285カードが面白いですね」と語る。
そのコメントのとおり、5月後半には同GPU搭載のカスタムモデルがいくつか注目を浴びている。特に人気が高いのは、MSIのオーバークロックモデル「N285GTX SuperPipe 2G OC」だ。GDDR3メモリを2Gバイト搭載し、基板には5本のヒートパイプを備える独自クーラーが搭載される。国内限定100本とされる希少価値も人気に拍車をかけているそうだ。実売価格は5万円前後。また、パソコンショップ・アークには、EVGAのメモリ2Gバイトモデル「GeForce GTX 285 2GB」が並行輸入で入荷されていた。こちらの価格は4万6980円だ。
これらのモデルが注目を集める背景について、パソコンショップ・アークは「シングルコアのGPUで最強を求める人が多いというのがポイントです。ゲームによってはSLIやCrossFireの効果が得られないものもあり、デュアルGPUモデルでもスコアが伸びないといった場合もめずらしくありません。そこで、どんな環境でも期待通りのパフォーマンスが得られるハイエンドカードが人気になっているという側面がありますね」と話していた。
一方、AGP 8X接続カードも好調に売れ続けている。先週はAGP接続で初のRADEON HD 4000シリーズ搭載カード「GV-R465D2-1GI」がギガバイトから登場した。価格は1万1000円前後で、在庫は潤沢だ。
GV-R465D2-1GIは、RADEON HD 4650を搭載し、GDDR2メモリを1Gバイト搭載している。出力はデュアルDVIとHDMI。T-ZONE.PC DIY SHOPは「AGP 8Xの帯域を考えると、1Gバイトメモリのフル性能を引き出せるか微妙ですが、“総合力でAGP最強”のカードであると思います。古めのマシンを使いながらもなるべく快適な環境を求めるという人は少なくないので、ある程度のヒットは間違いないでしょう」と評価していた。
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