IPSでも割安な24.1型WUXGA液晶ディスプレイ――三菱電機「RDT241WEX」に迫る:“ちょい上”の液晶が欲しいなら(1/3 ページ)

» 2009年07月22日 16時00分 公開
[林利明(撮影:矢野渉),ITmedia]
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IPS系パネルで色にこだわった24.1型WUXGA液晶ディスプレイが割安に

三菱電機「RDT241WEX」

 ここ数年のPC向け液晶ディスプレイは、コスト的に有利なTN系の液晶パネルを搭載した製品がすっかり主流となった。視野角特性に優れたVA系やIPS系の液晶パネルを備えたディスプレイは上位モデルに限られ、特にIPS系パネルは一般に製造コストがかさむこともあり、採用製品の数が年々減少している。

 しかし、IPS系パネルを装備したディスプレイは画質にこだわるプロやハイアマチュアを中心に根強い人気があり、昨今ではIPS系パネルも低コスト化が進んだことで、ここ数カ月は珍しくIPS系パネルを用いたディスプレイの新製品がいくつか登場している。今後はIPS系パネル搭載機が再び増えていくかもしれない。

 今回取り上げる三菱電機の「RDT241WEX」は、そんなIPS系パネルを採用した新モデルだ。カラーマネジメント環境向けに色再現性を重視したワイド液晶ディスプレイ「Diamondcrysta Color」シリーズに属している。

 こうした製品は高価なものが多いが、RDT241WEXは液晶パネルの色域をsRGB相当にフォーカスすることなどで低コスト化を図り(Adobe RGB色空間には対応しない)、一般的なユーザーにも手が届きやすい価格を実現したのが特徴だ。2009年7月22日現在、家電量販店で6万9800円前後、一部の激安店では6万円前後まで値を下げている。それでいて画面サイズが24.1型ワイドと大きく、画面解像度がWUXGA(1920×1200ドット)と高いのもうれしい。

 主な製品ターゲットは、sRGBモードで撮影していて色に関心が高いデジタルカメラのユーザーをはじめ、sRGB相当の色域で作業することが多い動画やWebコンテンツ、CGなどの制作を行うユーザーとなる。

最低輝度は70カンデラ/平方メートル、12ビットLUTを装備

 主なスペックは、輝度(標準値)が70〜380カンデラ/平方メートル、コントラスト比が900:1、視野角が水平/垂直とも178度、中間調(グレーからグレー)の応答速度はオーバードライブ搭載による5msだ。

 いずれも十分なスペックだが、特に最低輝度の値を公称しているのは珍しい。カラーマネジメント環境では最高輝度の高さよりも輝度を下げられることが重視されるため、最低輝度の値が明らかにされているのは安心感がある。

 黒白間の応答速度は公開されていないが、IPS系の液晶パネルは階調全域で応答速度の変動幅が少ないため、特定の階調が極端に遅くなるようなことはないはずだ。また、最大発色数は約1677万色で、12ビットのルックアップテーブル(LUT)を搭載することにより、約679億6723万色の中から最適な約1677万色を表示する。画面は外光の反射を抑えるノングレアタイプだ。

2系統の映像入力端子と電源端子は液晶パネル部の背面に下向きで配置されている

 インタフェース類はシンプルにまとまっている。アナログ接続用のD-Subとデジタル接続用のDVI-D(HDCP)の2系統があり、スピーカーやUSBハブなどは内蔵しない。また、AV機器からの映像入力もサポートしており、「HDMI→DVI-D」や「D端子/コンポーネント→D-Sub」などの変換ケーブル/アダプタを使うことで、AV機器との接続もこなす。DVI-Dは1080p/1080i/720p/480pのAVタイミングに対応する。

 スタンドは上20度/下4度のチルトと左右で90度のスイベルに対応した簡素な作りだ。高さの調節と画面の縦回転(ポートレート表示)はサポートしていない。ネジで固定されたスタンドを取り外せば、VESA規格に準拠した市販のアーム(100ミリピッチ)を装着して利用することも可能だ。

 省スペース性は24型クラスの液晶ディスプレイとしては標準的といえる。本体サイズは568(幅)×210.6(奥行き)×453.3(高さ)ミリ、重量は約7.8キロだ。今回試用したのはボディカラーがブラックのRDT241WEX(BK)だが、ホワイトのRDT241WEXもある。

チルトとスイベルの調整に対応したシンプルなスタンドを採用(写真=左/写真=中央)。背面のデザインもすっきりまとまっている(写真=右)

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