2010 Internarional CES(以下、2010 CES)が、米国時間の1月7日(日本時間で1月8日)から始まる。「だから、“前前前”日からどうして無駄に張りきっているんですか」とは、読者のみならず、一緒に仕事をする編集部仲間や一緒に現地で取材をする他誌編集者から指摘されて久しい。
しかし、CESでは毎年“前前”日の夕方に行われる「CES Unveiled」をはじめとする主催者の公式セッションや、各ベンダーが独自に行う非公式(一部は非公開のものもある)セッションが多数予定されている(らしい)。米国時間の明日になる1月5日(日本時間の1月6日。以下、日付は原則として米国時間で表記する)が実質的な開幕日と見ていいだろう。
世界最大の家電イベントのCESだが、2010年は、新世代のプラットフォームを一気に発表すると「言われている」インテルや、負けずにノートPC関連の発表を「するかもしれない」AMDやNVIDIAなど、PC関連の話題が多い。インテルは、開幕初日の1月7日夕方に、恒例のキーノートスピーチを行うが、それとともに、インテルの巨大な展示ブースで、新世代プラットフォームを搭載した製品が多数展示される可能性もある。
一方、AMDは、Blu-ray収録のHDコンテンツによる3D映像のデモを2010 CESで行うと、2009年の12月から告知している。さらに、NVIDIAも2010 CESが正式に開幕してから長時間のプレスセッションを複数回予定しているとの情報もある。これらの「PC基幹チップ3ベンダー」が2010 CESで何を明らかにするのか、注目していただきたい。
PCメーカーでも、2010 CESにリンクしたさまざまな動きが伝わっている。レノボでは、テーマと協賛ベンダーを変えて、カテゴリーごとに幹部が出席する自社製品のプロモーションを連日予定しているほか、ソニーも毎年恒例の展示ブース事前公開(正式な名称はSony CES Press Conference)を行う。こちらは、日本で未発表のVAIOが披露されることで毎回注目を集めている。
このように、大規模なPCメーカーは自社の展示ブースを会場に構えているが、そういうことができない小規模なPCバーツベンダー(ただし、ASUS、ギガバイト、MSIなどのメジャーでコンプリートPCを扱っているベンダーは展示ブースを構える)は、隣接する(とはいっても、歩いて移動するのはちょっと無理なほど離れている)ホテルの一室で自社製品を紹介するケースも多い(例えば、Antecなど)。そういうなかで、デルやヒューレット・パッカードも2010 CESでは、会場の外にプライベートブースを設けるという。
以上、例年に増してPC関連の話題が多い2010 CESをITmedia +Dでは、PC USERをはじめとした、各チャネルと2010 International CESの特集ページで紹介していく予定だ。
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