今だからGeForce GTX 285×2枚という選択――「NEXTGEAR i500PA3」を試す激速ゲーミングPCを安く(2/2 ページ)

» 2010年01月06日 11時50分 公開
[ITmedia]
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3DMark Vantage Highで15000を軽く突破

 NEXTGEAR i500PA3の基本システムは、ミドルレンジ向けのCore i7(Lynnfield)とIntel P55 Expressチップセットの組み合わせだが、前述の通りGeForce GTX 285のSLI構成というハイパフォーマンスゲーミング仕様だ。早速その実力を見ていこう。

 Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、HDDが足を引っ張り最も低いサブスコアは5.9となったが、グラフィックス/ゲーム用グラフィックスはともに7.9とWindows 7での上限に達している。また、プロセッサとメモリ(RAM)の項目も7.5という非常に高い結果だ。実際、Windows 7の操作も快適そのもので、64ビットOSの性能を余すところなく体感できる。

CPU-Z 1.52.2の画面。CPUの動作クロックは定格2.8GHzだが、CPUの稼働状況によってはIntel TurboBoost Technologyで単体コアが3.46GHzまで自動的にオーバークロックされる。マルチコアに対応していないゲームなどでより効果を発揮するだろう(画面=左)。GPU-Z 0.3.8の画面。1GバイトのGDDR3メモリを搭載するZOTAC製のGeForce GTX 285カードを2枚備える。コアクロックは648MHz、メモリクロックは1242MHz。ほぼ1年前のGPUとはいえGTX 285の2枚構成は強力だ(画面=中央)。Windowsエクスペリエンスインデックスの結果。グラフィックスの項目はともに上限の7.9(画面=右)

 次に定番ベンチマークテストとして、PCMark05、3DMark06、3DMark Vantageを実施した。なお、3D性能を比較するために、3DMark Vantageでは「Radeon HD 5970」の結果を並べているが、こちらの測定環境はCore i7-965 Extreme Edition(3.2GHz)+Intel X58 Express+32ビット版Windows Vista Ultimate(SP1)という構成なので参考程度に見て欲しい。

PCMark05(画面=左)/3DMark06(画面=中央)/3DMark Vantage(画面=右)のテスト結果

 PCMark05の結果は、HDDを除くすべてのスコアで1万を超え、Graphicsに至っては1万5000を突破した。Windowsエクスペリエンスインデックスと同様にHDDが低い傾向にあるが、これはほかのスコアが高いと言うほうが公平だろう(なお、評価機に搭載されていたHDDはウエスタンデジタルのWD10EADSで回転数は5400rpm)。高い性能を要求する動画編集から最新の3Dゲームまで、あらゆる用途に対応できる実力を備えている。

 一方、3DMark06は1280×1024ドット(nonAA、nonAniso)で1万9468と2万を超えることができなかった半面、負荷をかけた1920×1200ドット(4xAA、8xAniso)の設定でも1万8125とそれほど差のない結果を出している。SLIに対応する処理の重い3Dゲームで実力を発揮してくれるはずだ。

 また、3DMark VantageではHighで1万6942、Extremeでも1万1265と非常に高いスコアを記録した。これはRadeon HD 5000世代のデュアルGPU搭載カードであるRadeon HD 5970とも肩を並べるスコアで、本機はまさにゲーミングPCと呼ぶにふさわしいポテンシャルを持っているのが分かる。

 GeForce GTX 285の2枚構成という選択は、Radeon HD 5970の存在を考えると二の足を踏みそうになるが、後者はアキバのパーツショップでさえ入手困難な状況が続いており(2009年末)、いまだ“レアパーツ”扱いになっている。「消費電力もDirectX11も関係ない。今あるゲームタイトルを今すぐ快適にやりたい」というゲーマーにとって、これだけの性能を備えながら20万円を切る価格を実現した「NEXTGEAR i500PA3」はうってつけの1台だ。

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