ソニーのミニノートPC「VAIO P」(使用機はVGN-P72K/W →価格を調べる)の電源設定を“省電力”にすると標準バッテリーの連続使用で4時間半ほど動作するが、無線LANなどの通信を含めてばりばり活用するとなるとその分バッテリー駆動時間は短くなる。数時間集中して外出先で作業したい時は少し心細いと感じる。
というわけで今回は、“ある目的”とAC電源を求めて福岡・天神地区を散策してみよう。前回の博多駅周辺とは若干異なり、天神地区はファストフード店などの1人でも入れる飲食店数が多い分、やはりAC電源を使用できる店舗も多く見つけられた。
さらに天神地区は、福岡市の中心エリアながらも広々とした屋外スペースが多く、飲食店以外にまったり休憩できる場所がたくさんある。例えば天神岩田屋正面の公開空地や福岡市役所裏のふれあい広場、天神中央公園、天神イムズ地下2階のイベントスペースのほか、天神大丸・エルガーラのパサージュ広場、福岡三越のライオン広場なども、休憩場所や待ち合わせなどに適している。特に、天気がいい日の天神中央公園は“まったり”度合いが高いのでお勧めだ。
ところでモバイルノートPCユーザーは、PCをいちいちシャットダウンせず「使いたい時にすぐ起動(復帰)する」ようスリープか休止状態(ハイバネーション)、あるいはハイブリッドスリープで運用することが多いだろう(スリープは数秒〜十数秒で復帰するがバッテリーを消費するデメリットがあり、休止状態は復帰に1分ほど時間がかかる。ハイブリッドスリープは、設定した数分後にスリープから休止状態へ自動移行する機能だ)。
とはいえ、思いついたことをとっさにメモしたい場合の迅速さは携帯電話や紙のノートにはかなわず、Windows 7を起動(復帰)して、かつメモ帳やテキストエディタなどのアプリケーションも起動し……などともたつくタイムラグで、何らかの不利益を被ってしまうこともある。
そういうシーンを一度でも経験したことのある人は、VAIO Pに備える「インスタントモード」を使ってほしい。インスタントモードは電源オフの状態からWindowsより高速に(10秒ほどで)起動できるLinuxベースの機能で、Windowsのパブリックフォルダ内にある写真や動画、音楽の再生、Webブラウザ(Firefox)、Skype、インスタントメッセンジャーなどの機能を利用できる。さらに2009年秋冬モデルのVAIO Pはこれらに加えて「メモ帳機能」が新たに備わった(従来モデルも、ソフトウェアのアップデートで対応)。テキストメモ専用の小型デバイスとしては「ポメラ」なども話題に上がるが、VAIO Pは起動時間こそ敵わない(ポメラは3秒ほどで起動する)ものの、使える機能はより豊富で、打ちやすさや携帯性は勝るとも劣らない。
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