第6回 博多駅でまったり過ごしつつ、「VAIO P」を“尻ポケットにIN”するVAIO 2009年冬モデルロードテスト(1/2 ページ)

» 2009年12月22日 11時00分 公開
[Kunihisa Takayama(K-MAX),ITmedia]

あの「尻ポケットにIN」は、改めて試すと大げさなのだが

 旅行や出張となると、荷物がその分多くなる。中でもノートPCはなかなか“かさばる荷物”で、比較的小さなNetbookでも例外ではない。さらにNetbookは、ディスプレイの解像度や小型化されたキーボード、あるいはバッテリー駆動時間など、一般的なノートPCより使い勝手が劣る点に妥協できない人も多数存在する。

photophoto 小型バッグにも“普通”に入ってしまう、小型ボディの「VAIO P」。収納時の感覚としては、いろいろ挟まっているシステム手帳、あるいは女性がよく使っている長いおサイフ……くらいではなかろうか(左)。VAIO P登場時に、一部でかなり話題になった「お尻ポケットにIN」のCMから(右)

 しかし「VAIO P」(使用機はVGN-P72K/W →価格を調べる)ならば、そんな妥協ともほぼ無縁になる。

 普段、筆者は小型のショルダーバッグ「スティーロンミニショルダーバッグ」(ユニクロ)に携帯電話やポータブル充電器、接続ケーブル類などをまとめて入れて持ち歩いている。ここにノートPCを……となると普通は“さすがに無理”なのだが、VAIO Pはこの小型バッグにすっぽり入ってしまう。さらに、ACアダプタやモバイルマウス「Arc Mouse」(マイクロソフト →amazonで価格を調べる)、モバイルWiMAXルータ「AtermWM3300R」(NECアクセステクニカ →amazonで価格を調べる)、ケーブル類などを入れてもまだスペースに余裕がある。

 これは、VAIO P本体がそもそも小さいことはもちろん、付属のACアダプタも大変小型であるからだ。このACアダプタは携帯ゲーム機であるプレイステーション ポータブルの標準ACアダプタより小さく、プラグケーブルを含めた重量は約150グラムで済む。アナログRGB出力や有線LANを追加する拡張I/Oポートやウォールマウントプラグなど、“ドッキング”できるオプションも用意するので、必要な人は本体の購入時に一緒に導入しておきたいところ。ちなみにゆったりしたズボンを履いているなら、あの「尻ポケットにIN」もやろうと思えば確かにできる。ただ、同じくCMのように歩いているうちに“ずり上がって“、落っことしてしまうのが怖いので、素直にバッグに入れて持ち歩く方がいいと思う。

 さて、このように小さいVAIO Pだがディスプレイの解像度は1600×768ドットと広大であるため、Webサイトの表示や画像編集など各種アプリケーションの利用において不足や不満は感じない。もっとも、8型ワイドとかなり小さいディスプレイに1600×768ドットの解像度を実現するので、相対的に表示される内容はかなり細かくなるものの、物理的に縦方向の解像度が足りない(600ドットや576ドットなど)、よくあるNetbookのディスプレイとは利便性が格段に違う。“表示されてさえ”いるならば、なんとかなるものである。どうしても表示の細かさが気になるなら、DPIの変更やアプリケーションの設定などでフォントサイズを少し大きくするだけでかなり見やすくなる。

photo ディスプレイの解像度は1600×768ドットと広大。表示はかなり細かいものの、物理的に縦方向の解像度が足りない──よくあるNetbookのディスプレイよりは確実に作業性は高い

 「軽さ」は、常に使用していても“VAIO Pを選んでよかった……”と毎回感動してしまう項目だ。その重量は標準バッテリー搭載時で約609グラム。見渡すと女性がよく使っている革の長財布なども、意外にこのくらいの重量になっていたりする(ただ、この手の財布は、尻ポケットでなくハンドバッグに入れるわけだが)。財布を持って苦痛を感じないのと同様に、VAIO Pを片手で持っても重いと感じないわけだ。ロードテストの第1回目「“福岡空港”ですぐ使う、Windows 7搭載「VAIO P」と通信環境」でも試したが、立ったまま片手でキー入力する作業もラクであり、245ミリの横幅は「持つにも打つにも絶妙なサイズ」だと感心してしまう。

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