そんなサイズのVAIO Pをバッグに入れ、今回は博多駅のごく周辺を散策してみよう。
さて、福岡市民である筆者、これまであまり意識していなかったが、福岡という街は思いのほか自由に電源を使用できる店が少ないのかもしれない。例えば博多駅“博多デイトス”内の喫茶店やコーヒーチェーン店などには「自由に電源使用OKの席がない」ようで、それらの店でノートPCを使っていた人はいずれもバッテリー駆動で作業していた。なお、客席の足下などにフロアタップのある店舗は確かにいくつか存在するが、こちらは使用する前にまず店員さんに使用の可否を確認してからにしたい。
一方、確実に利用可能な電源設備があるのは、JR博多駅の地下(博多駅中央口店)と隣接する博多駅交通センター2階(福岡交通センター店)などにある「マクドナルド」だ。カウンター席に自由に使用できる電源プラグがあり、BBモバイルポイントによる無線LANも利用できる。
このほか、休憩場所としては2009年10月にリニューアルオープンしたばかりの上記「博多デイトス」に数多くの飲食店がある(福岡だけに、博多とんこつラーメンや長崎ちゃんぽんなどの店を集めた“博多めん街道”というコーナーもある)ほか、博多デイトスのすぐそば、JR博多駅に隣接した家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア博多」がある。急にPC周辺機器が必要になることも多々あるので、PCユーザーにとくに心強い。同店の4階は飲食店フロアにもなっている。
ちなみに、JR博多駅の周辺はすでにモバイルWiMAXが利用可能である。筑紫口側で3カ所、博多口側で4カ所駅と、駅近辺のいくつかの場所で通信速度を計測したが、平均で下り2.5Mbps前後が安定して出ていた。ただし、駅構内の物陰などの奥まった場所に入ってしまうと受信感度が落ちるため、できるだけ窓際や開けた場所で利用するよう心がけたい。特に2009年12月現在、JR博多駅は大改装工事中であり、かなり雑然とした感じになっている。コンコース内での使用は速度低下や接続不良の原因になりやすそうだ。
もう1つ、筑紫口側には「エキサイド博多」内にも飲食店が多数くある。ファストフード店の窓際や隣接するビルの喫茶店テラス席など、モバイルWiMAX通信とともにPCを利用するとよさそうな場所もいくつかあった。ともあれ、ファストフード店のカウンター席といった狭い場所でも、小型のVAIO Pならば“自分にも他人にも”じゃまにならない。このことがきちんとできるモバイルノートPC、じつは数少ないと思う。
(続く)
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