ゴールドなエクスペリエンスが味わえる?――「HP Mini 210 Vivienne Tam Edition」実力診断デザインのよさは分かったが……(1/3 ページ)

» 2010年05月06日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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美しきミニノートPCの実力を探る

 日本ヒューレット・パッカード(HP)のミニノートPC「HP Mini 210 Vivienne Tam Edition」は、日本HPと外部デザイナーのコラボレーションによる「デザイナーズ・コレクション」モデルの第3弾だ。ファッションデザイナーのヴィヴィアン・タム氏がデザインを手がけている。

 同社のNetbook「HP Mini 210」をベースとしたモデルだが、ボディカラーや天面のデザインを変更しただけでなく、化粧箱や付属品、さらに専用のデスクトップテーマも用意するなど、パッケージ全体でデザインコンセプトを徹底している点が目新しい。

ゴールドで統一されたボディに、大胆な蝶(ちょう)のデザインパターンをあしらった「HP Mini 210 Vivienne Tam Edition」。天面はもちろん、底面に至るまで、美しいデザインが目を引く

 PC USERでは、主にデザイン面にフォーカスしたファーストインプレッション記事を先行して掲載済みだが、今回は実際の使い勝手を左右するソフトウェアの構成や、パフォーマンス、動作時の騒音、発熱といったポイントを検証していこう。


エレガントな専用デスクトップテーマ

標準で設定されているデスクトップテーマ。蝶(ちょう)がデザインされたスタートボタンを押してスタートメニューを立ち上げると、メニューの周囲を蝶がひらひらと舞う

 まずはプリインストールされているデスクトップテーマに注目だ。Stardockの「Fences」というアプリケーションでカスタマイズされており、非常に凝ったものとなっている。ボディ天面と共通の蝶(ちょう)のデザインを施した壁紙が3種類あり、スタートボタンまで蝶の形だ。また、蝶のボタンをクリックしてスタートメニューを起動すると、メニューの周囲をアニメーションの蝶がひらひらと舞うギミックも備えている。

 マイコンピュータやディスク、フォルダなど、各種アイコンも壁紙のイメージに合わせた専用のデザインのものが用意されている。Fencesにはデスクトップアイコンの表示位置をカスタマイズする機能があるほか、アイコンの表示/非表示をダブルクリックで行う機能があり、同機能が標準で有効となっている。これにより、PCとしての使い勝手を損なわずに、デスクトップアイコンを手軽に非表示にして、壁紙のデザインを楽しむこともできる。

 OSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールしている。ベースモデルのHP Mini 210を含め、一般的なNetbookではほとんどが低価格PC向けエディションのWindows 7 Starterを導入しているが、機能が大きく制限され、壁紙やデスクトップテーマの変更なども行えない。Home Premiumを採用したのは専用のデスクトップテーマを使うためと思われるが、機能面でもAero Glass(半透明表示)、DVD再生、マルチディスプレイ(ミラー表示はStarterでも可能)、Windows Media Centerなどが利用できるアドバンテージがある。

壁紙は3種類用意されている。左から「Linen」「Silk」「Butterfly Lovers」だ。生地の表面のようなデザインが、ファッションデザイナーとのコラボモデルらしい。それぞれ1024×600ドット用と1366×768ドット用がある

デスクトップアイコンはデスクトップ上でダブルクリックすると表示/非表示が切り替わる。デザインも専用のものが用意されており、配置もカスタマイズされている(写真=左/中央)。デスクトップアイコンは、ボディ天面や壁紙のイメージにあったエレガントなデザインとなっている(写真=右)

専用デスクトップテーマのカスタマイズは、Fencesというアプリケーションで行われている。アイコンのレイアウトや、アイコンにマウスを重ねた場合の表示方法がカスタマイズでき、ダブルクリックによるアイコンの表示/非表示の切り替えなどの機能もこれによって提供されている

デスクトップテーマ管理ツールの「HP MyColors」も搭載する。HP Mini 210 Vivienne Tam Editionオリジナルのテーマのほか、さまざまな種類のテーマが用意されている。アメリカンなデザインのものが多い印象だが、気分を変えたいときには、いつもと違うテーマに変えてみるのも楽しいだろう

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