2010年夏モデルで登場したLet'snoteの新製品は「Let'snote R9」「Let'snote S9」「Let'snote N9」「Let'snote F9」といった既存シリーズの強化バージョンとなる。2010年春モデルで採用されたグラフィックスコア統合のインテル新世代ノートPC向けCPU「Arrandale」(開発コード名)を搭載し、チップセットもIntel QM57 Expressを載せるなど、システム内部の構成はそのまま継承している。無線接続モジュールも、Let'snote R9以外はIEEE802.11a/b/g/nとモバイルWiMAXに対応する「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」を組み込んでいる(Let'snote R9は春モデルと同じくモバイルWiMAXに対応しない「Centrino Advanced-N 6200」を採用)。
Let'snote R9の店頭モデルは、CPUを従来のCore i7-620UM(動作クロック1.06GHz)から、動作クロックが1.2GHzにアップしたCore i7-640UMに変更された。動作クロックはアップしたが、TDPは従来と同じ18ワットに抑えられている。システムの処理負荷と内部温度によって動作クロックを変化させる「Intel Turbo Boost Technology」(以下、TBT)に対応し、最高で2.26GHzまで動作クロックをアップできる。
メインメモリの容量は、すべての店頭モデルで従来の2Gバイトから4Gバイトに増えた。また、Let'snote N9、S9、F9の店頭モデルでは、HDDの容量が従来の250Gバイトから320Gバイトに強化された(Let'snote R9は従来と同じ250Gバイト)。
導入するOSは、Windows 7 Professionalが採用される。オフィスで依然として利用頻度が高いWindows XP対応アプリや企業独自開発アプリなどもXPモードで動作が可能だ。また、32ビット版と64ビット版のセレクタブルOS対応が店頭モデルでできるのも春モデルと同様だ。
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