Let'snote R9の2010年夏モデルでは、店頭モデルに搭載するCPUが従来のCore i7-620UMからCore i7-640UMに変更された。動作クロックは1.06GHzから1.2GHzにアップしたが、TDPは従来と同じ18ワットを維持している。2010年に発表された32ナノメートルプロセスルール採用の“Arrandale”(開発コード名)世代のモバイル向けCPU最新モデルで、システムの処理負荷と温度に応じて動作クロックを動的に変更する「Intel Turbo Boost Technology」(TBT)に対応、最高2.26GHzまでクロックアップが可能だ。
また、メインメモリの容量も従来の2Gバイトから標準構成で4Gバイトと強化された。ただし、HDD容量は春モデルと同じ250Gバイトとなる。店頭モデルで導入されるOSは32ビット版のWindows 7 Professionalで、HDDリカバリー機能によって64ビット版の選択も可能だ。
ボディは春モデルと同様で、Let'snoteシリーズの特徴である「キーボード全面防滴、76センチ底面落下試験と100キロf加圧振動試験の工場出荷時クリア」は夏モデルでも継承される。10.4型液晶ディスプレイはアスペクト比4:3、解像度1024×768ドットになる。重さは0.94キロと春モデルからわずかに増えた。バッテリー駆動時間は約7時間、USBは2基(右側面のみ)、無線LANはIEEE802.11a/b/g/nに対応するが、モバイルWiMAX内蔵モデルは用意されない。また、従来と同様、店頭モデルではBluetoothも内蔵しない。(記事掲載当初、重さの単位が間違っていました。おわびして訂正いたします)
直販限定のマイレッツ倶楽部モデルでは、ハイスペックモデルとプレミアムエディションが用意される。どちらも、標準状態で導入されるOSは64ビット版のWindows 7 Professionalで、HDDリカバリー機能で32ビット版の選択も可能だ。プレミアムエディションでは、これまで、Let'snote S9のマイレッツ倶楽部プレミアムエディションだけで選べた容量256GバイトのSSDが選択できるようになった。また、ハイスペックモデルとプレミアムエディションの両方でBluetoothを標準で内蔵する。
マイレッツ倶楽部の特徴である、カラーバリエーションでは、本体カラーを「シルバーフェザー」と「ジェットブラック」から選べるほか、カラー天板でも12色(標準カラーを含む)を用意する(ただし、新色の追加はない)。
出荷開始は5月21日の予定で、店頭モデルの実売予想価格は18万円前後。マイレッツ倶楽部モデルのプレミアムエディション(SSD 256Gバイト搭載構成)で26万3000円前後になるとみられている。
Let'snote 店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
R9 | CF-R9 | 1スピンドル | 新CPU | Core i7-640UM(1.2GHz) | 4096MB(DDR3) | 250GB | 32ビット版(64ビット版)7 Professional | 18万円前後 |
Let'snote 店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | オフィス | 重量 |
R9 | CF-R9 | 10.4型 | 1024×768 | Intel QM57 Express | ─ | CPU統合 | ─ | 約0.94キロ |
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