ソースネクストは8月4日、更新料無料のセキュリティソフト「ウイルスセキュリティZERO 1,980円」を発表、同日より販売を開始した。同社はこれまで最も安いラインアップとして1ライセンスのCD-ROM版を3990円で販売してきたが、さらに価格を下げるとともに、USBメモリでソフトウェアを提供する「Uメモ」形態を採用した。
製品戦略説明会に登壇したソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏は、同社が2003年からソフトウェア販売本数シェアで1位を独走してきた背景には、2003年の「Qualityイチキュッパ戦略」(1980円でソフトを販売)、2006年に発表した「ZERO」モデル(OS公式サポート中の更新料は無料)、2008年の「Uメモ」(ソフトウェアをUSBメモリに収録)があるとし、今回の製品はこれらを組み合わせたものと説明した。


セキュリティソフトのジャンルでも高いシェア(販売本数)を持つ(写真=左)。同社の累計出荷本数は3000万本を突破。この背景には1980円の低価格戦略、更新料無料、「Uメモ」といった施策がある(写真=中央)。「ウイルスセキュリティZERO」の利用者も右肩上がりを続け、現在680万人を突破した(写真=右)さらに同氏は、アンケート結果から現在セキュリティソフトに求められる要素として「検知率」「安価」「軽快な動作」の3つを挙げ、主要セキュリティベンダーの製品と比較し、ウイルスセキュリティZEROの優位性を強調する。ウイルスセキュリティZEROを導入することで、ランニングコストが10年後には他社の30分の1で済む点、安定して検知率が高い点、メモリ使用量が少ない点を指摘し、「ウイルスセキュリティZEROは、安い価格、高い検知率、軽い動作のすべてを兼ね備えた製品だ」と胸を張る。


同社が実施したアンケート結果から、松田氏はPCにセキュリティソフトを導入していない理由にセキュリティソフトの価格があると指摘する。セキュリティソフトで重視されるのは「検知率」「価格」「軽快さ」、一方、導入による不満点として「PCが重くなる」「更新料の高さ」「導入コストの高さ」が挙げられている。いずれも価格を気にしているユーザーが多いことが分かるこのほか、現在のセキュリティソフトは「現状、店頭マーケットよりも更新料マーケットのほうが大きいが、(低価格かつ更新料のかからない)ウイルスセキュリティZEROによって逆転していくのではないか」と予想し、市場の活性化にも期待を寄せる。松田氏は「質の高いソフトウェアを安く提供していくのがソースネクストの使命。今後もこの目標に向かってまい進していく」と力強く語った。
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