アップルの「iMac」は、アルミとガラスで構成された美しいデザインや、明るく視野角が広い大画面液晶が特徴のデスクトップPCだ。2009年10月に発表されたiMacの高い人気は、その後半年以上に渡って販売ランキングのトップ10位に入り続けていたことが証明している。
今回登場した新型iMacは、旧モデルの外観を引き継ぎつつ、主に性能面と入力インタフェースを強化してきた。アップルが開催した説明会でも語られたように、全モデルCore iシリーズのCPUと外部GPUを採用し、付属のMagic Mouseに加えて、オプションにMagic Trackpadを用意している。後者のMagic Trackpadについては別の記事で詳しく紹介することにし、ここでは21.5型と27型の両方で、新旧モデルのパフォーマンスを比較していく。なお、外観デザインや液晶ディスプレイの品質などについては旧モデルのレビューを参考にしてほしい。
今回評価したiMacの基本スペック | ||||
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型番 | MB950J/A(旧型) | MB953J/A(旧型) | MC508J/A(新型) | MC511J/A(新型) |
CPU | 3.06GHz Core 2 Duo | Core i5-750(2.66GHz) | Core i3-540(3.06GHz) | Core i5-760(2.8GHz) |
メモリ | 4GB(PC3-8500) | 4GB(PC3-8500) | 4GB(PC3-10600) | 4GB(PC3-10600) |
HDD | 500GB | 1TB | 500GB | 1TB |
グラフィックス | GeForce 9400M | ATI Radeon HD 4850(512MB GDDR3) | ATI Radeon HD 4670(256MB GDDR3) | ATI Radeon HD 5750(1Gバイト GDDR3) |
液晶ディスプレイ | 21.5型ワイド | 27型ワイド | 21.5型ワイド | 27型ワイド |
画面解像度 | 1920×1080ドット | 2560×1440ドット | 1920×1080ドット | 2560×1440ドット |
登場時の価格 | 11万8800円 | 19万8800円 | 11万8800円 | 19万8800円 |
上に掲載した比較表は、新旧iMacの最廉価モデルと最上位モデルを並べたものだ。価格は据え置きのまま、CPUやメモリクロック、GPUが強化されているのが分かる。特に最廉価モデルでは、内部システムが一新され、CPUがCore 2 DuoからCore i3に変更された。いずれもデュアルコアCPUで、CPUの動作クロックも変わらないものの、Core i3-540はHyper Threading技術をサポートしており、論理4コアで動作する。
また、グラフィックスもNVIDIAの統合チップであるGeForce 9400Mから、ディスクリートのATI Radeon HD 4670に強化された(ちなみに新型iMacのチップセットはIntel P55 Expressのため、CPU統合のIntel HD Graphicsは利用できない)。iMacの中でも12万円以下で購入できる最廉価モデルは人気が高いため、どのくらい性能が向上したのかは大いに気になるところだ。まずはMac OS Xで定番ベンチマークテストを実施していこう。
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