AMD、“Northern Island”の第1弾「Radeon HD 6800」シリーズを投入:“5000”“400”を超えるか? (2/2 ページ)

» 2010年10月22日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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“5800”に準拠するRadeon HD 6800のアーキテクチャ

 Radeon HD 6000シリーズのダイサイズは、255平方ミリメートルと、Radeon HD 5000シリーズの334平方ミリメートルから35%縮小された。SIMD Enginesの数、ストリームプロセッサの数、テクスチャユニットの数もそれぞれ減っている。グラフィックスメモリの転送レートも153.6Gバイト/秒から134.4Gバイト/秒と下がっているのに、ジオメトリスループットは7億2500万ポリゴン/秒から9億ポリゴン/秒と増え、演算能力もRadeon HD 5000シリーズのキーワードであった「1T FLOPS」からRadeon HD 6870で「2T FLOPS」に達する。

 Radeon HD ダイ内部の構成はRadeon HD 5000シリーズと同様に“デュアルコア”的な構成を持ち、Radeon HD 6870で16基、Radeon HD 6850で12基のSIMD Enginesを搭載する。Radeon HD 6800シリーズで改善されたというテッセレーション処理では、スレッドの管理と演算結果のバッファ利用が強化され、テッセレーションが1〜13ピクセル/ポリゴン程度までならRadeon HD 6870はRadeo HD 5870の約1.5倍以上の性能を示し、特に6〜10ピクセル/ポリゴンまでは2倍に近い向上を見せるという。

 AMDでは、Radeon HD 6800シリーズのテッセレーション性能は16ピクセル/ポリゴンまでで良好な性能を示し、実際のアプリケーションにおける処理内容を考えるとこれで十分だと説明している。

 Radeon HD 6800シリーズでは、アンチエイリアスの演算にDirectComputeによるGPUコンピューティングを用いる「Morphological Anti-Aliasing」を導入し、Super-Samplingよりも速い処理が可能。異方性フィルタリングでも新しいアルゴリズムを採用した。

テッセレーション性能をRadeon HD 5870との相対性能で見る。Radeon HD 6800シリーズでは1〜16ピクセル/ポリゴンまでのテッセレーション処理で従来の1.5〜2倍の性能向上が期待できる(写真=左)。アンチエイリアスでは、DirectComputeを利用する「Morphological Anti-Aliasing」が導入された(写真=右)

1枚で6画面同時出力が可能に

 マルチディスプレイのEyefinity Technologyでは、従来から6画面同時出力対応を特徴としているが、Radeon HD 5000シリーズでは、6基のmini DisplayPortを搭載する「Radeon HD 5890 Eyefinity」か、2枚のRadeon HD 5000シリーズでないと対応できなかった。Radeon HD 6800シリーズを搭載するグラフィックスカードのリファレンスデザインでは、映像出力のインタフェースとして、デュアルリンク対応DVIとシングルリンク対応DVI、HDMI(1.4a準拠)、Mini DisplayPort(1.2準拠)を備え、1枚のグラフィックスカードでも6画面の同時出力に対応できる。

AMDが示すリファレンスデザインのグラフィックスカードでは、映像出力としてデュアルリンク対応のDVIとシングルリンク対応DVI、HDMI、2基のmini DisplayPortを備える(写真=左)。また、HDMI 1.4a、DisplayPort 1.2準拠で、3D立体視にも対応。Display 1.2では異なる解像度の表示も可能だ(写真=右)

 ビデオプロセッサでは、従来のUVD 2.0から進化した「UVD 3.0」を導入することで、Blu-ray 3DやDivXのデコードをハードウェアで支援できるようになった。

 従来までのUVDとUVD2では、VC-1、H.264のデコードやインバーストランスフォーム、モーションコンプレッション、MPEG-2(IDCTプロフィール準拠)のインバーストランフォーム、モーションコンプレッションでハードウェア支援が受けられたが、UVD3ではこれらに加えて、Blu-ray 3Dのマルチビューコーデック、MPEG-2、MPEG-4(DivX/xVid)で同様のハードウェア支援が得られる。

Radeon HD 6800シリーズで導入されるUVD3では、Blu-ray 3DやMPEG-4、DivX/xVidの再生でもハードウェア支援が得られる(写真=左)。AMDが示したHQV Benchmark 2.0の測定結果。GeForce GTX 460、Intel HD Graphicsを超える値を出している(写真=右)

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