「VAIO Y(YB)」の真価を問う――“AMD Fusion APU”搭載モバイルノート:従来モデルと徹底比較(3/5 ページ)

» 2011年01月13日 07時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

液晶ディスプレイの品質はVAIO Y(YA)が勝る

 液晶ディスプレイのサイズは11.6型ワイド、画面の表示解像度は1366×768ドットに対応する。白色LEDバックライトを採用しており、表面は光沢仕上げ(ソニーによる呼称は「VAIOディスプレイ」)だ。こうした仕様はVAIO Y(YA)と同じだが、実際に2台を並べて見比べると、表示品質には結構な差がある。VAIO Y(YA)のほうが最大輝度、視野角、色域のいずれも勝る印象だ。

 VAIO Y(YB)はマゼンタの発色が強く、ブルーとレッドも強めだ。照明などの映り込みも輝度が低いぶんだけ目立ちやすい。最大輝度は、最近の10万円クラスのノートPCとしては少し暗い部類ではないだろうか。色味はAMDのユーティリティ「Catalyst Control Center」である程度調整できるが、色域の狭さは少し気になった。Webブラウズや文書作成、カジュアルな映像コンテンツ視聴といったシーンで問題は感じないが、せめてVAIO Y(YA)と同等の画質を確保してほしかったところだ。

 液晶ディスプレイの開く角度は、水平に置いた状態で130度程度。ヒザの上に置いた状態でも最大に開いてちょうど見やすい角度といったところで、それ以上後ろには倒れない。視野角が広くないこともあり、姿勢によっては画面が少々見づらいと感じる場合があるかもしれない。

1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶を搭載。表面は光沢仕上げだ
液晶ディスプレイの角度は、130度程度まで開く

左がVAIO Y(YA)、右がVAIO Y(YB)の表示。VAIO Y(YA)のほうが輝度が高く、色域やカラーバランスもよい

AMDのユーティリティ「Catalyst Control Center」、用途別のプリセットのほか、画質を調整するためのさまざまな設定が用意されている。SD画質の動画を鮮明化して表示する「くっきり機能」も持つ

アイソレーションキーボードとマルチタッチ対応タッチパッドを装備

アイソレーションキーボードと2ボタン式のマルチタッチ対応タッチパッドを採用。キーボードの右上には独自のサポートソフト「VAIO Care」を起動するための「ASSIST」ボタンを設けている

 キーボードは、キートップの間隔を十分に空けて格子状パネルにはめ込んだ、VAIOノートではおなじみのアイソレーションタイプだ。主要キーのキーピッチは18.43(横)×16.5(縦)ミリと少し縦が狭く、人によっては若干窮屈に感じるかもしれない。キーのレイアウトに不自然なところはなく、半角/全角キーが少し細い(横ピッチは約15ミリ)くらいで、特に打ちにくそうなキーはない。

 あえて強く押せば、キーボードベゼルごとわずかにたわむことが確認できるが、実用上はほとんど意識しなくて済むレベルだ。キーストロークの実測値は約1.6ミリで、スイッチは軽い力で入るが、キーの戻りが速い。クリック感がしっかりある一方、長時間のタイピングは少し疲れそうな印象がある。

 盛り上がったパームレストは、表面に微妙な凹凸が施されており、ベトつきにくいサラッとした触感だ。奥行きは59ミリと、成人男性の手のひらが全部収まるか収まらないか微妙なところだが、手前側がゆるやかな曲線となっているため、ボディのエッジに手のひらが当たって痛いようなことはない。

 キーボードの手前には、2ボタン式のタッチパッドがある。シナプティクスのドライバが導入されており、パッドの右辺/下辺を使ったスクロール機能や、2本指でのつまみズーム、回転などの機能が標準で有効となっている。パッド領域はフラットで滑りはよいが、66(横)×35(縦)ミリとそう大きくはないので、マルチタッチのジェスチャー機能などには向かない。また、ボタンは左右独立成形で押しやすいが、カチカチと少々安っぽい音がする。

タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されており、パッドの右辺/下辺を使った1本指スクロールやつまみズーム、回転、2本指で弾く(2本指をパッドを弾くような動作でブラウザのページや写真などを切り替える操作を行う機能)が標準で有効になっている

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