「VAIO Y(YB)」の真価を問う――“AMD Fusion APU”搭載モバイルノート従来モデルと徹底比較(1/5 ページ)

» 2011年01月13日 07時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

AMDの最新プラットフォームがVAIOノートにやって来た

AMDの最新プラットフォームを採用した11.6型ワイド液晶搭載モバイルノートPC「VAIO Y(YB)」

 「VAIO Y」は、ソニーが“シンプルモバイル”と呼ぶエントリークラスの13.3型ワイド/11.6型ワイド液晶搭載モバイルノートPCだ。2011年1月12日に発表された春モデルでは、AMDの最新プラットフォームを採用した「VAIO Y(YB)」がラインアップに加わった。1月29日に発売される予定だ。

 11.6型ワイド液晶ディスプレイとインテルの超低電圧版Core i3-380UM(1.33GHz)を搭載した「VAIO Y(YA)」の下位モデルにあたり、画面サイズやボディデザインはそのままに、AMDの最新プロセッサ「AMD E-350」を採用しているのが特徴だ。

 AMD E-350は、2011 International CESで発表されたばかりの薄型軽量モバイルノートPC向けプロセッサで、その実力は大いに注目される。VAIO Y(YA)との性能差やバッテリー駆動時間など、気になる部分をじっくり検証していこう。


スッキリした外観のコンパクトボディ

天面はマットな質感でシンプルにまとまっている

 VAIO Y(YA)と共通化されたボディデザインは、本体サイズが290(幅)×202.8(奥行き)×25〜31.5(高さ)ミリ、重量は約1.46キロだ。実測での重量は1.419キロと、公称値よりわずかに軽かった。特に薄型ではないが、モバイルノートPCとして持ち運びやすいサイズと重量におさまっている。

 ボディは樹脂製で、アルミニウムやマグネシウム合金のような高級感には欠けるが、よく見ると至るところにこだわりが感じられる。クリアパーツの電源ボタンやDC入力、バッテリーなどの電源関連機能をまとめたシリンダー部分とベースボディをシームレスに融合させた「ブレンドシリンダーフォルム」など、ハイエンドモバイルノートPCの「VAIO Z」で定評あるデザインを受け継ぎつつ、センスよくシンプルにまとめている。

 また、細かい凹凸を付けてサラッとした手触りに仕上げたパームレストを含め、全体に指紋などが付きにくい表面処理も好印象だ。なお、カラーバリエーションは、今回入手したシルバーのほか、ピンク、グリーンが用意される。

電源関連の機能を集めたシリンダー部がトップカバーの上にはみ出すことなく、液晶ディスプレイのヒンジとうまく融合したデザインに仕上げた「ブレンドシリンダーフォルム」。VAIOノートを特徴付けるデザインだ
ボディ先端を絞り込んで持ち運びしやすくしつつ、耐衝撃性にも配慮した「コンバージェンスライン」。側面と段差を付けて盛り上げたパームレスト部は、キーボードの打ちやすさや閉じた際に側面を薄く見せる効果を狙ったもの
パームレストの表面には細かな凹凸が刻まれている。手触りがよく、指紋が付きにくい。パームレストのデザインと自然になじむよう、タッチパッドにも細かなドット状のパターンが施されている

カラーバリエーションはシルバー(モデル名:VPCYB19KJ/S)、ピンク(モデル名:VPCYB19KJ/P)、グリーン(モデル名:VPCYB19KJ/G)と、明るめの3色を用意している

上位モデルの「VAIO Y(YA)」とボディデザインは共通だ。VAIO Y(YA)のボディカラーはブラックのみを用意。シルバーのVAIO Y(YB)と並べてみると、だいぶ印象が異なる

3タイプのバッテリーを用意、ACアダプタも小型軽量

標準バッテリーの公称駆動時間は約6時間。ACアダプタは小型軽量にまとまっている

 背面に装着するリチウムイオンバッテリーは、VAIO(YA)と同じものを利用する。状況に応じて、3タイプのバッテリーを選べるのがありがたい。

 公称のバッテリー駆動時間は、6セルの標準タイプ(10.8ボルト 3500mAh 38ワットアワー)で約6時間、別売のSバッテリー(5000mAh)で約7.5時間、別売のLバッテリー(7500mAh)で約11時間だ。VAIO(YA)に比べて、Lバッテリー装着時の駆動時間が約30分短いが、そのほかは変わらない。Lバッテリー装着時は重量が約1.605キロに増えて、後方が17ミリほど厚くなるが、標準の2倍近くまで駆動時間を延ばせる。

 ACアダプタもVAIO Y(YA)と共通だ。アダプタ本体のサイズは37(幅)×93(奥行き)×26(高さ)ミリで、電源ケーブル込みの重量は約191グラム(実測値)と、業界トップクラスのコンパクトさだ。ノートPC本体と一緒に携帯する場合も負担は最小限で済む。

別売のSバッテリー(5000mAh)は、標準バッテリーと同じフォルムで、装着時にボディからはみ出さない
別売のLバッテリー(7500mAh)を装着すると、後方が持ち上がってキーボードがチルトする

iconicon
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  10. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー