「VAIO Y(YB)」の真価を問う――“AMD Fusion APU”搭載モバイルノート従来モデルと徹底比較(5/5 ページ)

» 2011年01月13日 07時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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発熱の処理も優秀なレベル

 静音性、発熱の傾向は、VAIO Y(YA)とVAIO Y(YB)でほぼ同じだ。どちらもそれほど静粛という感じではないが、うるさくもない。アイドル時や低負荷時でも静かな部屋でははっきりと風切り音を認識でき、高負荷時にはそれなりに大きくなることが確認できる一方、空調機器や生活家電などが動作している状況では、ほとんど気にならない。放熱ファンの動作は負荷に敏感すぎることはなく、ゆるやかに上下するので、ファンの音の変化が耳障りに感じることもなかった。

 発熱の処理には優れており、表面のパームレストやキーボードに不快な熱が伝わってくることはなかった。高負荷時に、底面の一部が高熱になるといった問題も見られない。左側面の排気口から排出される空気も特別熱いと感じなかった。むしろ、排気口付近の風はVAIO Y(YA)のほうが熱いくらいだ。バッテリー駆動時間のテストと合わせて見ると、CPUとGPU合わせてTDPが18ワットという数値は、額面通りに受け取ってよさそうだ。

騒音テストの結果
発熱テストの結果

新しい選択肢として“十分アリ”なAMD Fusion APU搭載モバイルノート

 VAIO Y(YA)は、PowerPointとOneNoteが含まれるオフィススイートのOffice Home and Business 2010をはじめ、VAIO独自の写真・動画管理ソフト「PMB VAIO Edition」やメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」も備え、実売価格が10万円前後となっている。ソニーでは、VAIO Y(YB)のターゲットを学生やNetbookからのステップアップをしたいユーザーとしており、上位機のVAIO Y(YA)はオフィスアプリケーションを使いこなすなど、PCをプロダクティビティツールとして使いたいユーザー向けとしている。

 PCMark Vantageのテスト結果に見るように、最近のリッチなオフィスアプリケーションを複数起動するなど、バリバリと使いこんでいくと、少し力不足を感じる場面もあるかもしれないが、OSの基本操作における体感的な性能はVAIO Y(YA)と比べても遜色なく、アプリケーション単体で入力作業などをするぶんには、特にストレスも感じない。

 動画コンテンツの視聴も快適で、グラフィックス性能はVAIO Y(YA)よりもこちらのほうが上なので、オンラインゲームなどをするならば、有利だろう。さらに、バッテリー駆動時間や発熱のテストではVAIO Y(YA)をしのぐほどの結果を残しており、低価格モバイルノートPCとしての完成度はなかなかのものだ。

 ただ、液晶ディスプレイの品質を考えると、VAIO Y(YA)とは価格以上の差も感じてしまう。個人的には、1万円程度高くても、液晶だけでVAIO Y(YA)を選びたくなるのだ。画質にこだわるなら、実際に2台を見比べてみることをおすすめしたい。この点に納得できれば、ソニーが狙うユーザー層にとって、十分検討対象に入るだろう。

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