ソニーの「VAIO F」は、Core i7や16.4型フルHD液晶ディスプレイ、ダブル地デジチューナーを採用したAV機能重視のノートPCだ。10月9日に発売される予定の2010年秋冬モデルは2010年夏モデルと比べて、店頭販売向けの標準仕様モデルを3機から上位2機に絞り込み、Core i3搭載機を省くことで、よりハイスペック志向のラインアップとしている。
最大の強化点は右側面に2基のUSB 3.0ポートを搭載したことだ。VAIO FではUSB 3.0コントローラに接続されたPCI Expressバスからチップセットまでの転送速度が制限されるため、スーパースピードモード時の転送速度は2.5Gbpsとなる(規格上の転送速度は5Gbps)。従来機が搭載していたeSATA/USB 2.0共用ポートは引き続き装備する。
上位機の「VPCF139FJ/BI」は、Core i7-740QM(1.73GHz/最大2.93GHz)、Adobe RGBカバー率100%の広色域液晶ディスプレイ、4Gバイトメモリ(PC3-10600)、500GバイトHDD(5400rpm)、Blu-ray Discドライブ、ダブル地デジチューナーを搭載。従来機に比べて、GPUをGeForce GT 330M(グラフィックスメモリ1Gバイト)からGeForce GT 425M(グラフィックスメモリ1Gバイト)に強化した。また、RAW現像ソフトの最新版「Adobe Photoshop Lightroom 3」やフォトレタッチソフト「Adobe Photoshop Elements 8」、ビデオ編集ソフト「Adobe Premiere Elements 8」が付属する。予想実売価格は25万円前後だ。
下位機の「VPCF138FJ/B」は、CPUを従来機のCore i5-450M(2.4GHz/最大2.66GHz)からCore i5-460M(2.53GHz/最大2.8GHz)に強化。広色域タイプではない液晶ディスプレイ、4Gバイトメモリ(PC3-10600)、500GバイトHDD(5400rpm)、Blu-ray Discドライブ、ダブル地デジチューナーを備える。GPUはGeForce 310M(グラフィックスメモリ512Mバイト)で、従来から変更はない。予想実売価格は18万円前後だ。
ソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルでは、「Adobe Creative Suite 5 Production Premium」が選択可能になったほか、標準仕様モデルのGPUとCPUがアップグレードしたことに伴い、CTOメニューも更新されている。
VAIO F店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO F | VPCF139FJ/BI | 2スピンドル | USB 3.0対応、GPU強化 | Core i7-740QM(1.73GHz/最大2.93GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 25万円前後 |
VPCF138FJ/B | 2スピンドル | USB 3.0対応、CPU強化 | Core i5-460M(2.53GHz/最大2.8GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 18万円前後 | |
VAIO F店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO F | VPCF139FJ/BI | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel PM55 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce GT 425M | 地デジ×2/Office Home and Business 2010 | 約3.2キロ |
VPCF138FJ/B | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel PM55 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 310M | 地デジ×2/Office Home and Business 2010 | 約3.2キロ | |
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