CULVノートPCも“VAIO”だとこう変わる――「VAIO Y」の店頭モデルを試す:新型VAIOノート登場(1/2 ページ)

» 2010年02月19日 11時00分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

CULV版CPUを採用したVAIOオリジナルモデルが登場

新モデルの「VAIO Y」

 2009年10月のWindows 7登場以降、PC市場で注目を集めているのがCULVノートPCだ。コンシューマー向け超低電圧版(Consumer Ultra Low Voltage)のCPUと比較的容量の大きいバッテリーを搭載することで、それまで隆盛を誇っていたNetbookを上回るパフォーマンスとバッテリー駆動時間を実現した。価格も5万円台からと手ごろで、PCメーカー各社から続々と新モデルがリリースされている。その中で、ソニーはVAIO TでCULVノートPC市場に参入したものの、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)搭載モデルで19万円前後、Celeron SU2300(1.2GHz)搭載の下位モデルでも15万円前後(価格はいずれも2009年10月の発表時)と同ジャンルの製品としては価格が高かった。

 2010年を迎え、春モデルとして新たに登場したのが、シンプルモバイルと名付けられた1スピンドルの「VAIO Y」だ。ハイスペックな店頭モデル「VPCY119FJ/S」は実売11万円前後と、CULVノートPCとしては高めだが、直販のソニースタイルならば7万9800円(キャンペーンを適用すれば6万9800円)から購入可能と、グッと手ごろな価格になった。ここでは、その店頭モデルの実力をチェックしよう。


店頭モデルはCore 2 Duo、直販モデルでCeleron SU2300を選択可能

直販のソニースタイルではBTO対応モデルが用意されている

 CULVノートPCとしては後発にあたるVAIO Yだが、それだけにスペックは充実している。店頭モデルのスペックは、CPUにCore 2 Duo SU9400(1.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)、メモリは4Gバイト(PC3-6400/2Gバイト×2)、HDDは500Gバイト(5400rpm)とスキがない。チップセットはグラフィックス機能のIntel GMA 4500MHDが統合されたIntel GS45 Expressで、IEEE802.11b/g/n(送受信最大150Mbps)準拠の無線LAN、1000BASE-T対応の有線LAN、そしてBluetooth 2.1+EDRを標準で装備する。3基のUSB 2.0や4ピンのIEEE1394、HDMI出力やFeliCa 2.0ポートを備えるなど、インタフェースも豊富で、OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumとなっている。ちなみに、バッテリーの駆動時間は標準で約9時間、大容量のLバッテリーで約13時間と長めだ。

 一方、ソニースタイルのVAIOオーナーメードモデルではパーツのカスタマイズが可能で、CPUをデュアルコアのCeleron SU2300(1.2GHz/2次キャッシュ1Mバイト)、HDDを320Gバイト(5400rpm)に変更した最小構成ならば6万9800円(2月26日までのプロセッサーキャンペーン適用時)と安価に購入できる。逆にストレージをSSD(256Gバイト/128Gバイト)にしたり、メモリを8Gバイト(4Gバイト×2)にしたり、OSを64ビット版のWindows 7 Ultimateにしたり、ワイヤレスWAN対応(NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED)にしたりと、パワフルな仕様に変更できるのも見逃せない。

CPU-Z 1.53の画面。店頭モデルはCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)を搭載する
標準で4Gバイト(2Gバイト×2)のDDR3メモリを採用している
GPU-Z 0.3.8の画面。GPUはチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDを利用する

店頭モデルのデバイスマネージャ画面

VAIO Sを一回り小ぶりにしたボディ

 ニューモデルとなるVAIO Yのボディサイズは、326(幅)×226.5(奥行き)×23.7〜32(高さ)ミリと、底面積はA4用紙を一回り大きくした程度だ。重量は1スピンドルで約1.78キロとモバイルPCとしては重いほうだが、余分な出っ張りがないのでカバンへの収納はスムーズに行える。

 ボディデザインは、VAIO春モデルで共通となる丸みを帯びたシリンダーフォルムをはじめ、パームレストを隆起させたインタラクションテーブル、天面の前方を絞り込んだコンバージェンスラインといった意匠を継承する。そのため、ボディ外観は2スピンドルPCのVAIO Sとうり二つだ。実際、VAIO Sのサイズは329(幅)×228.5(奥行き)×27.6〜31.5(高さ)ミリとVAIO Yを少し大きくした程度で、姉妹モデルといえそうだ。

天面にVAIOロゴが彫り込まれている。ボディカラーはシルバーのみでカラバリは用意されていない
パームレストは、2ミリほど盛り上がったインタラクションテーブルと呼ばれるデザインを採用する
液晶ディスプレイは135度ほど開く。ヒザの上に載せても上下の視野角の狭さはカバーできる

前面にメモリースティック デュオ(PRO-HG対応)と、SDメモリーカード(SDHC対応)のカードスロットを備える(写真=左)。無線LANの電源スイッチ、HDDのアクセスランプや無線LANの電源ランプは前面右側にある。背面はバッテリーのみだ(写真=右)

左側面にDC入力、排気口、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 2.0、4ピンのIEEE1394(S400)、マイク、ヘッドフォン端子が並ぶ(写真=左)。右側面には、ExpressCardスロット(/34対応)、2基のUSB 2.0、ギガビット対応の有線LAN、電源ボタンがある(写真=右)

液晶ディスプレイの表示品質はいまひとつ

13.3型ワイドの光沢液晶ディスプレイを装備する

 有効画素数31万画素のWebカメラを備えた液晶ディスプレイは13.3型ワイドで、画面解像度は1366×768ドットとなる。LEDバックライトと低反射コート付きのグレアパネルを搭載したVAIO Sと同じ「VAIOディスプレイ」で、画面への映り込みは抑えられているほうだ。環境光センサーは内蔵せず、液晶の明るさは9段階に切り替えられ、最高輝度時は少々目にまぶしく感じられる。ただ、上下方向の視野角は非常に狭く、左右方向は広めだがやや赤みがかる。このあたりは、VAIO ZやVAIO Fといった上位モデルの液晶ディスプレイとは大きな差があるのは否めず、割り切りが必要となる。

 ボディサイズの割にACアダプタは非常に小型で、サイズは37(幅)×92(奥行き)×27(厚さ)ミリ、電源ケーブル込みの重量は約200グラムと携帯しやすい。電源ケーブルが短めでかさばらないのも好ましい。

ACアダプタは小型で持ち運びしやすい(写真=左)。標準バッテリーの容量は10.8ボルト 5000mAhだ。底面のネジを3本回すだけで2基のメモリスロットやHDDベイにアクセスできる(写真=右)

 次のページでは、キーボードの使い勝手やマシンの性能をチェックしよう。

Sony Style(ソニースタイル) Sony Style(ソニースタイル)
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