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ソニーは1月18日、VAIOの2010年PC春モデルを発表した。2009年秋冬モデルと同様、店頭販売向けの標準仕様モデルと、購入時に仕様が選べるソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルを同時発売する。発売日は1月23日(「VAIO B」のみ1月30日)の予定だ。
今回のモデルチェンジでは、ソニーオリジナルの写真・動画管理ソフト「PMB VAIO Edition」と、サポートソフト「VAIO Care」を追加し、2009年秋冬モデルで導入したメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」も含めて、使い勝手の面で独自性を出すことで、春の新生活に向けてPCを購入するユーザーへアピールしている。
新ラインアップの注目機種は、CULV版CPU採用の新シリーズ「VAIO Y」を筆頭に、大幅に性能を強化した16.4型ワイドノートPC「VAIO F」、フルモデルチェンジした13.3型モバイルノートPC「VAIO S」の3シリーズが挙げられる。
これらはデザインコンセプトが統一されており、正面から見ると平らに近いが横から見ると液晶ヒンジ部を円形に仕上げていることが分かるブラインドシリンダー、パームレストを隆起させてキートップの高さに合わせたインタラクションテーブル、天面の前方を絞り込んだコンバージェンスラインといった意匠が特徴だ。
PCのハードウェア面では、モバイル向けCore i3/i5/i7やAtom N450など、インテルの最新CPUを積極的に採用したことがトピックになる。また、直販モデルを中心にカラーバリエーションが拡充された点や、1年ほどモデルチェンジのなかったビジネス向けノートPCの新機種が据え置き型、モバイル型ともに登場した点が目を引く。
OSは店頭モデルも含めて、全シリーズにWindows 7を採用する。モバイル向けやビジネス向けの直販モデルでは、Windows 7 Professionalダウングレード代行サービスによるWindows XP Professional(SP3)も選択可能だ。
新シリーズのVAIO Yは、1366×768ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPC。CULV(Consumer Ultra Low Voltage)版CPUを採用し、内蔵の光学ドライブは省くなど、コストパフォーマンスを重視した構成としている。
Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、4Gバイトメモリ、500GバイトHDDを備えた店頭モデル「VPCY119FJ/S」の予想実売価格は11万円前後、Celeron SU2300(1.2GHz)などを選択した直販モデルの最小構成価格は7万9800円だ。
バッテリー駆動時間は6セルの標準タイプで約9時間を確保するうえ、オプションの9セルLバッテリー装着時では約13時間の長時間駆動を実現する。本体サイズは326(幅)×226.5(奥行き)×23.7〜32(高さ)ミリ、重量は約1.78キロだ。
VAIO Fは、16.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載するAV機能重視のノートPCだ。2010年春モデルでは、ダブル地デジチューナーによる高度なテレビ機能を継承しつつ、ボディデザインを改め、Core i3/i5/i7やフルHD液晶パネルを採用し、GPU向けプログラミング統合開発環境「NVIDIA CUDA」と独自ソフトのPMB VAIO Editionを組み合わせた高速映像編集もサポートするなど、フルモデルチェンジを果たした。
特に店頭モデルの最上位機「VPCF119FJ/BI」は、従来のハイエンドノートPC「VAIO A」から譲り受けたAdobe RGBカバー率100%の広色域ワイド液晶ディスプレイ、VAIOノート初採用のクアッドコアCPUであるCore i7-720QM(1.6GHz/Intel Turbo Boost Technology利用時は最大2.8GHz/3次キャッシュ6Mバイト)、NVIDIA CUDAによる高速な映像編集という3つの要素を備え、クリエイティブ用途向けモデルの「VAIO Creation Line」に位置付けられている。
さらに直販モデルでは、クアッドコアCPUのCore i7-820QM(1.73GHz/Intel Turbo Boost Technology利用時は最大3.06GHz/3次キャッシュ8Mバイト)や、最大512GバイトのSSD、環境光センサーに連動したバックライト付きの英字キーボード、外部機器とのワイヤレス接続を想定した近距離無線転送技術「TransferJet」なども選択可能だ。
13.3型ワイド液晶ディスプレイを備えたモバイルノートPCのVAIO Sもフルモデルチェンジがなされた。CPUにCore iシリーズ(店頭モデルは2.13GHzのCore i3-330M)を採用し、液晶ディスプレイを1280×800ドット表示の16:10パネルから、1366×768ドット表示の16:9パネルに変更するとともに、ボディデザインも一新している。
画面サイズはCULVノートPCのVAIO Yと同じだが、こちらは光学ドライブの内蔵、WiMAX(受信最大20Mbps/送信最大6Mbps)、IEEE802.11a/b/g/n(送受信最大300Mbps)の無線LAN、ヘッド退避を高速化したHDDプロテクション機能、内蔵の照度センサーによる輝度の自動調整といったフィーチャーが備わっている。
直販モデルで上位CPUのCore i7-620M(2.66GHz/Intel Turbo Boost Technology利用時は最大3.33GHz/3次キャッシュ4Mバイト)や、外部GPUのNVIDIA GeForce 310M、全6色のカラーバリエーションなどが選べるのもポイントだ。
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