先週頭から、NVIDIAの新しいGPU「GeForce GT 440」を搭載した各社のグラフィックスカードが店頭に並んだ。リードテックやZOTAC、Palitなど複数のメーカーが投入しており、価格は8000円弱から1万円弱となる。
GeForce GT 440はすでに販売されているGT 430の上位となるGPUで、1つ上のGTS 450と異なり標準仕様で補助電源を必要としない。標準仕様のカードは810MHzの動作コアを備え、96基のCUDAコアを搭載。コアクロックは1620MHzとなっている。搭載するメモリは、GDDR5 512Mバイト、DDR3 1Gバイトなどのバリエーションを用意。さらに今回登場したなかには、メーカーの独自設計により、GDDR5メモリを1Gバイト積んだモデルもみられた。
売れ行きはどこの店舗でも今ひとつの様子。某ショップは「まだ発売されたばかりということもあるけど、実際のところ全然注目されてない感があるよね」とこぼしていたが、今後の浸透を期待する声も多い。TSUKUMO eX.は「GT 430と同様にDirectX11、3D対応ですので最新技術を試してみたい、また今よりゲームをもう少しよい設定でプレイしたいというユーザーさんには刺さるものがあるでしょう」と語る。
ヒットまで時間がかかりやすいエントリーモデルだけに、長い目で見られる傾向にあるが、GDDR5 1Gバイト搭載モデルは一部で人気を獲得しているらしい。クレバリー1号店は「補助電源なしで最上位なので、電源ユニットの容量に不安がある人でも安心して導入できるのがポイントです。フルHD液晶でデュアルディスプレイを構築している場合でも、そこそこ快適な環境が得られると思います」と話していた。
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