7万円台で手に入る“Sandy Bridge”ノートPC――「LuvBook T」の実力:祝!出荷再開(2/2 ページ)

» 2011年03月03日 12時00分 公開
[小川夏樹,ITmedia]
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チップセットはIntel HM65 Expressで例のB2ステッピング

 繰り返すが、LuvBook Tシリーズに搭載されているチップセットは、トラブルが発生したB2ステッピング版のIntel HM65 Expressである。すでに対策が施されたB3ステップの出荷が始まっている模様だが、当面はB2ステップ版との交換がメインになるので、影響を受けないLuvBook Tシリーズのチップセットが対策済みのモノに交換されるのはもう少し先になる可能性がある。

 先述したように、使用されているのはSATA 3.0対応の0番と1番ポートで、それぞれHDDと光学ドライブが接続される。LB-T500Xには、500GバイトのHDDとDVDスーパーマルチドライブだ。本体サイズはA4フルサイズだが、スリムタイプなので別途HDDを内蔵するスペースは用意されてないため、SATA 2.0ポートは利用されず、将来的にも利用できないようになっている。

 搭載できるメモリはDDR3(PC3-10600)のSO-DIMMだ。チップセットの仕様上、搭載可能なメインメモリの最大容量は8Gバイトで、標準では2Gバイトモジュール×2の4Gバイトを積む。最大の8Gバイトにするには、あらかじめ積んであるメモリを取り外す必要があるし、アップグレードしても5000円もしないので、購入時に8Gバイトを選択しておきたい。8Gバイトのメモリ容量を生かすために、OSは64ビット版のWindows7 Home Premiumを選択するようにしたい。

プログラムのショートカットを右クリックして表示されるコンテキストメニューに、どのグラフィックスを利用するかを選択する項目が用意されている(画面=左)。NVIDIAコントロールパネルからもOptimusの設定を変更できるようになっている。ほとんど自動的に設定されるが、手動でプログラムを追加し、どちらのグラフィックスを使うかを指定できる(画面=右)

 インタフェースに関しては、本体右側にDVDスーパーマルチドライブがあるため、USBポートが1つとヘッドフォンとマイク端子のジャックがあるだけというシンプルさだ。本体前面の左にメモリーカードリーダー/ライターがあり、左側サイド手前側からUSBポートが2つ、HDMIポート、有線LANコネクタとアナログRGB(D-sub15ピン)といった順で並ぶ。有線LANはギガビットLANで無線LANはIEEE802.11b/g/n対応だ。

 PCカードスロットやExpressCardスロットは持たないので、周辺機器の拡張はUSBポートを介して行う以外の方法が用意されていない。場合によってはセルフパワーのUSBハブを用意し、周辺機器の増設を行うなどの対応が必要になるだろう。ただ、購入直後で必要になるのはマウスやUSB接続の地デジチューナーくらいだ。130万画素のWebカムも内蔵している。

本体左側面(写真=左)/右側面(写真=右)

液晶上部にWebカメラを搭載(写真=左)/メモリスロットやHDDには底面のカバーを外すだけで容易にアクセスできる(写真=右)

Sandy Bridge搭載ノートで各種ベンチマークを走らせた

Windows7のエクスペリエンスインデックスではハイエンドGPUを搭載するだけあって、グラフィックスの7.9が最高スコアになった。メモリとCPUが7.6とハイスペック仕様らしい結果となっている

 チップセットの不具合に影響されないSandy Bridgeのシステム構成なので、パフォーマンス的には期待できそうだ。そこでいつものようにWindows 7のエクスペリエンスインデックスや各種ベンチマークテストを実行し、そのパフォーマンスを探った。

 まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスから見て行こう。最高スコアはメモリの7.6、プロセッサが7.4、内蔵グラフィックスを利用するWindows Aeroのデスクトップパフォーマンスが5.9に対し、外部GPUを利用する3Dビジネスおよびゲーム用グラフィックスパフォーマンスが6.6とOptimusの特徴に合致した傾向が見られた。HDDは5.9となっている。8万円を切るシステムと考えると、十分すぎる性能といえるだろう。

 次はおなじみのベンチマークテストだ。計測したのはPCMark05、PCMark Vantage、3DMark06、3DMark Vantageといった定番のベンチマークに加えDirectX 11に対応した3DMark11を追加した。3DMark 11に関しては参考として3種類の設定「Entry」「Performance(標準)」「Extreme」で計測している。

 また、3Dゲーム系ベンチマークとして、FINAL FANTASY XIV Official BenchmarkとFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3を実施した。なお、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3に関しては、内蔵グラフィックスで動作させた場合と外部GPUで動作させた場合の2通りを計測している。なお、内蔵の液晶ディスプレイの解像度が最大1366×768ドットのため、エラーが出て計測できないベンチマークは、フルHD(1920×1080ドット)液晶に接続して実行している。

PCMark05(画面=左)。PCMark Vantage(画面=右)

3DMark06(画面=左)。3DMark Vantage(画面=中央)。3DMark11(画面=右)

FINAL FANTASY XIV Official Benchmark(画面=左)。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(画面=右)

 ベンチマークの結果はグラフの通りだ。ベンチマークテストの処理内容ではOptimusによってAero画面での処理(内蔵グラフィックス)と3D処理(外部GPU)に切り替わることがあるため、両方を合わせたスコアになっている。Optimusが有効に機能していることを考慮しないとスコアの落ち込みの傾向に違和感を覚えることがあるかもしれない。

 結果を見ると、パフォーマンス的には“ミドルレンジから上”といったところだろう。通常の利用と少し前までの古いゲームはプレイできるといった感じだ。今後登場してくるであろう最新のDirectX 11対応の3Dゲームとなると、動作はするだろうが厳しい印象を受ける。とはいえ、8万円以下で購入できることを考えると、コストパフォーマンスは非常に高い。

 LuvBook Tシリーズは、さらに高いクロックのCPUも選択することができ、メモリを最大容量の8Gバイトに変更しても5000円弱と安価だ。また、ストレージには、システム全体の高速化を望めるSSDも用意されているので、さらに高いパフォーマンスのシステムに仕上げることもできる。何より最新のSandy Bridge搭載機が即座に入手できるのは魅力だ。普通に利用し続ける分には何の問題もないわけで、手頃な価格のセカンドマシンを探しているのであれば、検討してみるのはいかがだろう。


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エントリー構成。7万9800円(税込/3月3日現在)。


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