というわけで、マザーボードの“初公開”が目立ったCeBIT 2011だが、その中で、注目したいのは、やはり未発表のチップセットを搭載しながら多数のサンプルボードが公開されたIntel Z68 Express搭載マザーボードだろう。米Intelのムーリーエデン氏がゲーマー向けイベントでその概要について初めて言及して、「Intel P67 Expressで利用できるオーバークロック機能とIntel H67 Expressで利用できるグラフィック関連機能が、ともに有効になる」と紹介された、コンシューマーユーザーとしては大変気になる仕様を持つチップセットになる。
ここでは、CeBIT 2011で公開された“Intel Z68 Express”搭載をはじめとする“注目しておきたい”マザーボードを集めてみた。一部、再掲となるモデルも有るが、用意されたインタフェースも含めて、その仕様を“復習”しておこう。

ASUSのR.O.G.シリーズの最上位モデルとしてその存在が“うわさ”されていた「Rampage III Black Edition」もCeBIT 2011でその姿が公開された。Intel X58 Expressチップセット搭載で、メモリはDDR3を最大48Gバイト実装可能(写真=左)。オンボードに駆動電圧測定用のテスターポートやPCI Expressスロットごとのクロック設定スイッチなど、従来のR.O.G.シリーズと同じ仕様が導入されている(写真=右)
さらに、無線接続用としてBluetooth 3.0とIEEE 802.11 b/g/nが利用できるモジュールを標準で付属させ、iPhoneやiPadでオーバークロック設定などを可能にする「ROG iDirect」に対応するほか(写真=左)、サウンドコントローラ「Xonar Audio Technology」とギガビットネットワークコントローラ「E2100」をセットした拡張カード「ThunderBolt」も標準で付属するなど、ゲーム環境を充実させている(写真=左)
GIGABYTE「GA-Z68X-UD4H-B3」は映像出力インタフェースとしてHDMIとDVI、そしてDisplayPortを用意する(写真=左)。MSI「Z68A-GD80(B3)」では、従来のMSIマザーボードと同様に、OC Genie IIなどの自動オーバークロック機能やMillitary Class IIが導入される(写真=右)
ASRock「Z68 Extreme4」では、映像出力インタフェースとしてHDMI、DVI-I、DisplayPort、そして、アナログRGBと「全載せ」仕様となる。HDMIは1.4aに準拠するので、接続したディスプレイが対応していれば、ステレオ立体視の再生も可能になる
ECSでは、Intel P67 Express搭載マザーボード「P67H2-A」で、5GHzオーバークロック設定に加えて、GeForce GTX 460とRadeon HD 5770の混載環境による動作デモを行っていた。ただし、CeBIT 2010でよく見られたこの“光景”も、今回はこの1例だけだった
ムーリーさん、欧州のPCゲーマーに「Intel Z68 Express」を世界初解説
AM3+対応マザーボードを大量に動員できたのは「ASRock」
こちらでは、Antillesが動いていた!――MSIのCeBIT展示ブース事前公開
やっぱり出てきた“Z68”マザー──ASUSのCeBIT展示ブース事前公開
日本ギガバイト、「G1-Killer」シリーズマザーボード発表会Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.