4月28日、東日本大震災に配慮して日本での発売が延期されていた「iPad 2」の販売が始まった。東京・銀座のアップル直営店、アップルストア銀座には、午前9時の開店に400人超がつめかけ、中央通りに長蛇の列を作った。ただ、アップル恒例のカウントダウンセレモニーやハイタッチなどは行われず、入り口を取り囲む報道関係者の中を、ショップスタッフに案内された購入者が静かに進んでいった。
アップルストアの店内には、入り口から左側のコーナーにiPad 2の展示スペースが広く確保され、「A5」による高速なレスポンスや薄くなった新デザインのボディを実機に触れて確かめることができる。また、同日販売が始まった「iPhone 4」のホワイトモデルもさっそく展示されており、iPad 2とともに注目を集めていた。
すでに発売されている各国でも品薄傾向にあるiPad 2とあって、日本でも400人超が行列を作るほどの人気ぶり。先頭にいた男性は前日27日の午後8時ごろから並んだという。
実はアップルが公式に発売をアナウンスしたのは27日の午後9時半なのだが、それよりも早く並んでいたことになる。男性はネットで流れていた発売時期に関するウワサをもとに一番乗りを果たした。購入を終えて報道陣に取り囲まれた男性は「まあダメもとで“買えたらラッキーだよね”とほかに並んだ人と話してました。(発売)延期については仕方ないことだと思っています。買えてほっとしました。雨が降って大変でしたけど」と満足そうな表情を浮かべていた。


アップル純正のiPad 2カバー「スマートカバー」や、同日販売が開始されたiPhone 4のホワイトモデルも展示。なお、4月27日の夜に並んだ人は雨に降られたが、今並んでいる人は強い日差しに悩まされている。スタッフが日よけの傘を配って歩いていた(写真は正午過ぎ)なお、数人の購入者に話を聞いたところ、すでに初代モデルを所有しており、今回が2台目という人がほとんどだった。また、用途については、映画や書籍、Webの閲覧など、メディアブラウザとして考えている人が多い。新機能のカメラについては、「写真撮影にはそれほど期待していないけど、FaceTimeはよさそう」といったコメントが聞かれ、コミュニケーションツールの1つとしてとらえているようだった。
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