大型連休の初日となる4月29日、既報のとおり「PC DIY SHOP FreeT」がグランドオープンしたほか、ショップブランドPCを中心に扱っていたドスパラ アキバ店も、スマートフォンやストレートPC(タブレットPC)をメインに扱う「ドスパラ モバイル館」にリニューアルされ、新しい看板を掲げた。
また、28日には中古PCとPCパーツを扱うGENO OUTLETもモバイル類を多く扱う「GENO Mobile」にリニューアルしている。こうした店舗構成の大きな変化から、電気街では系列店の連動も含むさまざまなオープニングキャンペーンが展開され、連休で訪れた多くの人で賑わっている。そして、多くのショップが例年以上に盛り上がっていると話していた。
今年の盛り上がりは、上記以外にもいくつかの要因があると見る向きが多い。某ショップは「大震災の影響で新生活準備シーズンに買い控えが起きたことが1つでしょう。パーツ一式で買われる方が例年以上に多いことも裏付けになっています。また、交通網が完全は復旧していないエリアも多いので、個人的には、大型連休に旅行よりも買い物を選ばれる方が多いのかなと思います」と分析している。
Sandy Bridgeマザーの復活も間に合い、多くの基幹パーツが潤沢にそろっているという追い風もあるが、品切れが警戒されているものもある。最も多く挙げられたのはHDDで、その中でも日立の2TバイトHDD「0S03191」はすでに売り切れている店舗が多かった。
フェイス秋葉原本店は「7200rpmで価格も9000円前後とそれなりに安いので、もともと人気のあるモデルですが、ここ最近は入荷数が控えめな状態が続いています」と語る。一方で、パソコンハウス東映のように潤沢に在庫しているショップもあったが、複数の店舗で「秋には日立のHDD事業はウェスタンデジタルに移りますし、その準備段階に入っているのかも」といった憶測やウワサ話を耳にした。
加えて、クレバリー1号店は2.5インチ以下のHDDが入荷しづらくなっていると語る。「PCメーカーさんが夏か秋に向けた新モデルを製造している時期なので、そっちにとられているのかもしれません。春に出たモデルは地震の影響で計画通りの数量が作れなかったモデルもあるでしょうから、その反動のぶん多めに生産している可能性もありますよね。まあ、ウチの入荷分が十分に確保できない状況なのは確かです」とのととだ。
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