NECは5月16日、2011年PC夏モデル7機種47モデルを発表。2011年5月19日に発売する。今回の新モデルは、「地デジ化」「節電」「さらなる性能向上」をポイントに据えたラインアップで展開する。
NECは古くから「SmartVision」ブランドでPC向けテレビ機能(当時はアナログ放送)を訴求してきた。200年にはTV内蔵ノートPCやタイムシフト機能、ほか2002年のワイヤレスTV受信(アナログ AirTV)、2004年の地デジ対応PC投入、2009年のワイヤレスTVデジタル(既存モデルにもラインアップあり)やフルHD解像度での6倍長時間録画など、当時業界初の機能を積極的にPCへ盛りこんでいった経緯がある。
今回、デジタルチューナー対応モデルは全体の約3分の1となる4機種16モデルに及ぶ。フルHD液晶やワイヤレス受信システム(ワイヤレスTVデジタル)、3D立体視表示も含めた「液晶テレビ」としての機能、3波ダブルチューナー+2番組同時の長時間録画(最大12倍)とBDXLにも対応する「BDレコーダー」としての機能、YAMAHAサウンドシステムや高音質化ソフトウェア“MaxxAudio”による「オーディオプレーヤー」として、1台4役の機能を特徴とし、「PCの“おまけ”的な機能でなく、どれも家庭用の単体AV機器と匹敵か同等、利用シーンによってはそれ以上の性能・実力を持っている」点を大きなアピールポイントに据える。
「NECは古くからアナログテレビPCも多く出荷しており、現在も多くのユーザーがいらっしゃると思う。そのためNECとしては、2011年7月の地デジ化はAV機器だけでなく、テレビPCも──ときちんとお伝えしなければならない」(NECパーソナルプロダクツ 栗山氏)
また、昨今は震災の影響で「節電」の意識も非常に高まっている。当然、PCとしての節電の配慮や省エネ化も推進し、ユーザーの省エネ化をサポートする機能を搭載するモデルをより拡充した。PC単体では、PCシステム自体の省エネ化が進んだことで5年前の同クラスPC比で約60%もの省エネ化を実現。加えて、ワンタッチ省電力化機能「ECOボタン」や消費電力視覚化アプリケーション「ECOみえグラフ」も従来モデルに引き続いて搭載する。
このほか、今回は「LaVie S」シリーズのデザインチェンジを行った。
LaVie Sは、15.6型ワイドの液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載するA4オールインワンノートPCで、薄型のボディと据え置きスタイルのノートPCとして過不足ない充実した機能、リーズナブルな価格帯を軸に一般ユーザー層を中心に売れている主力シリーズだ。上記のテレビ機能は備えないが、CPUを第2世代Core iシリーズに刷新することでPC機能のパフォーマンス向上を図るとともに、より小さく、薄く、使い勝手を向上させるデザインに一新した。本シリーズがターゲットとする家庭利用層や女性・若年層向けに、新色の「シャンパンゴールド」をはじめとする全4色のカラーバリエーション展開も行う。
「個人向けWindows XP搭載PCの最終モデルをリリースしてから、すでに約5年が経過した。この時期のPCを所持する個人ユーザーに対し、PC、テレビ、レコーダー、オーディオ、どの機能も優れる1台4役の機能、さらには当時のモデルより節電効果も高い“NECの最新テレビPC”にぜひ買い換えてもらいたい」(NECパーソナルプロダクツ 栗山氏)
2011年夏モデルのCMキャラクターは、前回に続いて玉木宏さんと渡り廊下走り隊 from AKB48が務める。5月20日より「VALUESTAR N “1台4役”篇」と「LaVie L “アンテナケーブル不要”篇」が流れるようだ。
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