改めてF-07Cの主な仕様は、CPUにAtom Z600(1.2GHz)でチップセットはIntel SM35 Express、1Gバイトのメインメモリ、32Gバイトのフラッシュストレージ(eMMC)、4型ワイドのタッチパネル付き液晶ディスプレイ(1024×600ドット)、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、トラックボール+QWERTYキーボードを搭載する。そうそう、下り最大7.2Mbps/上り最大5.7MbpsのFOMA(3Gデータ通信)モジュールも“内蔵”する。こちらはデバイスマネージャーによると「FOMA F07C」というモデムが内蔵済みということになっている。
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F-07Cの外観。裏に張ってあるWindows 7+インテルシールが、Windows 7搭載PCであることを物語っている
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Windowsモードでの3Gデータ通信は、iモードケータイをPCに差してデータ通信を行う「PCデータ通信」と同じ扱いになる。パケ・ホーダイ フラットの契約だと、Windowsモードでのデータ通信料上限は1万395円となる。FOMAモジュール搭載PCとしてデータ通信のみ契約のFOMAカードの利用もできなくはないが、今度はケータイモードの利用に不都合が出てしまう。この部分は少し考え方が難しいが、Windowsモードでの通信は無線LAN+WiMAXルータなどで利用し、本体の3G通信は“広域で利用できる(WiMAXが入らない場所での)予備”などとして使用するのがよいかもしれない。WindowsモードではFOMAのデータ通信と無線LANの同時利用はできないという。
ちなみにストレージはデバイスマネージャーによると「DOCOMO FOMA F07C USB Device」と「Fujitsu 11 MMC 32G SCSI Disc Device」という2つ、無線LANチップはAtheros製で「Atheros AR6003 WLAN Adapter」とあることが確認できる。イメージングデバイスやUSBコントローラにも「FOMA F07C」という文字列があり、通信機能やカメラなどはケータイモードのものをそれぞれ工夫して併用しているであろうことが伺える。
Windowsモード時のバッテリー動作時間は約2時間だ。バッテリーは3.7ボルト/1400mAh仕様(F20)で、ACアダプタは5ボルト/1A出力のUSB出力型となっている。あくまでサポート対象外で自己責任での利用となるが、説明員によるとPCのUSB接続やUSBポータブルバッテリーなど併用して使い続けることも電源仕様的には可能──とのことだ。本体には充電用にMicro USB端子を1つ備えている(ただ、USBホスト機能はなく、外付けのUSBマウスやキーボードを使うにはクレードルが必要。さらに、ケータイモードはBluetoothが使えるものの、Windowsモードでは残念ながら利用できない)。
最後に、Windowsエクスペリエンスインデックスの値をチェックしようと思ったが、展示機は初期測定されておらず、測定に(なぜか)数時間もかかる……ようで測定できなかった。このため、PCとしてのパフォーマンスは(測定に時間がかかる分)それなりとのことだが、こちらは後ほどじっくりチェックすることにしたい。

3Gデータ通信はドコモコネクションマネージャでダイヤルアップ接続する、いわゆるFOMAデータ通信機器使用時と同じ使い方となる(画像は普通のダイヤルアップ接続の画面。これでも接続先の手動設定により使用可能だ)。Windowsエクスペリエンスインデックスの値は……後日調査します
「Window 7ケータイ F-07C」のWindowsエクスペリエンスインデックスを測定
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